「ずっと食べてる…」 ロッテ新商品「カジッテ」マーモット広告で山手線をジャックの舞台裏

ロッテのグミブランド「カジッテ」のプロモーションが、SNSを中心に注目を集めている。新発売に合わせて展開された山手線のトレインジャック広告では、マーモットたちがひたすらグミをかじり続ける映像が繰り返し流された。そんなシュールな広告が生まれた背景について、同社・広報部に話を聞いた。

ガム事業で培ったロッテの製造技術をグミに活用

「カジッテ」は、ロッテが9月16日から全国のコンビニエンスストアや駅売店で先行発売を開始した新グミブランドだ。ガム事業で培った製造技術を活用し、しっかりとしたかみごたえと果実感を両立させたハードタイプのグミとして開発された。1袋に2種類のフレーバーを詰め合わせたアソート仕様で、〈グレープ&マスカット〉と〈ミカン&レモン〉の2種を展開している。

同ブランドがターゲットとするのは、仕事やプライベートで忙しく過ごす20代の社会人女性層。「ハードな食感で気分をリフレッシュしてもらいたい」という狙いから、「カジる、果実感」というコピーで、商品特長を表現している。

パッケージではフルーツの一部にポリゴン表現を加え、四角いグミシズルとの関係性も表現。「A」の一部が“かじり取られている“「KAZITTE!」のロゴと併せて、フルーツの美味しさ、ハード食感を訴求した。

“かじる”を体現するキャラクターとしてマーモットを起用

プロモーションの顔として登場したのが、4匹のマーモットたちだ。同社・広報部の担当者は、その狙いについて次のように話す。

「当商品の主なターゲットは20代社会人女性。『カジる、果実感』のコピーの通り、ハードな食感と果実感ある味わいが特徴の商品です。それらを訴求するべく、『カジる』を体現でき、かつSNSを中心にターゲットにも人気が急上昇している『マーモット』を起用し、物性価値を訴求しつつ、かわいらしさ・楽しさを表現しました」。

ブランドサイトによると、マーモットA~Dまでの全員が9月3日生まれ(サイトの開設日)。それぞれ好きなフレーバーがありながら、お互いに「そっちのもおいしそう」と思っているそうだ。

「マーモットジャック」に実は細かい仕掛けも

発売日の16日には、Web CMやデジタル広告の配信、特大ぬいぐるみが当たるSNSキャンペーンを開始。さらに18日からは、山手線でのトレインジャック広告も展開した。

中でも注目を集めたのが、車両内のデジタルサイネージで展開された映像だ。マーモットたちが延々とグミをかじり続けるシーンがループ再生され、「狂気的」「中毒性がある」といったコメントがSNS上で拡散した。担当者は「多くの方に反応いただき嬉しく思う」としながら、「『かわいい』『おもしろい』という反応が大半だと想定していた」という。

「実は途中でうたた寝をしていたり、ぼーっとしたりと細かな仕掛けをしていたのですが、ひたすらにグミを食べるインパクトが強すぎて、その点に気づいていただけることが少なかったのは反省点だと感じています」。

山手線トレインジャックは10月2日まで。

WebCM「カジって カジって♪」篇より。

10月14日からプロモーションを強化

10月14日からはスーパーマーケットをはじめとする全チャネルで販売を開始。今後もプロモーション活動を強化していく予定だ。

今後の展望について、広報担当者は次のように語る。「『ハード食感×果実感』のポジションを確立し、日々ストレスや不安を抱えながらも懸命に働く皆さまのお仕事中のパートナーとして、いつもそばに置いていただける存在となれたらと考えています」。

スタッフリスト

企画+制作 電通、二番工房
ECD 吉川隼太
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CD 長島圭
企画 飛田ともちか、芹澤南々、宝田知隼
AD・企画 萬田翠
CPr 記虎瑞帆

MOVIE

Pr 須堯大介
PM 後藤貫太
演出 川北亮平
アニメーション演出 大石拓郎
撮影 天野拓
アニメーター おーのもとき
キャラクターデザイン 大石拓郎
アーマチュア・デザイナー 上野啓太
パペットモデラー 秋葉尚子、青柳清美、早船将人、青木友香
セットビルダー 早船将人、森本理紗、髙附圭佑、八木紬
編集 壁谷太一郎、原口晋輔
CG 石野雄
カラリスト 今西正樹
音楽 吉川太郎
SE 徳永義明
MA 牧田祥悟
出演 石井暸一(声)、ゆうにゃん(NA)

GR

D 佐藤光、今井みゆき、蜷川友梨
Pr 尾見真哉、中澤竜也
Ph 中村理生
Re 安藤瑠美
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