武者修行に最適な九州。電通クリエイター3人が学んだこととは?

電通の新人クリエイターは数年に一度OJTでさまざまな部署・部門で経験を積みます。このOJT先として近年人気急上昇中なのが、電通九州(本社・福岡市)への出向です。過去に電通九州へ出向した若手クリエイターが修業を積み、気鋭クリエイターへと羽ばたいていったという登竜門としての様を目にして、毎年希望者が殺到しているそう。なぜ九州ではこれほどまでに若手人財が急成長できるのか。電通九州に出向した3人のプランナーは、そこでどんな風景を目にし、どんな影響を受けたのか。そのリアルな体験を伺いました。
※※※※※

左から順に、電通 第2CRプランニング局 辻中輝氏(2013年入社、2019-2022年電通九州出向)、電通 第3CRプランニング局 大庭万季氏(2015年入社、2018-2021年電通九州出向)、電通 第4CRプランニング局 吉田洋晃氏(2016年入社、2020-2023年電通九州出向)

東京と九州での仕事の違い

──まずは、みなさんの電通九州への出向の経緯を教えてください。辻中

:僕は2019年から3年間、電通九州に出向しました。きっかけは、入社から5年を目安に複数部署を経験する若手の育成方針があり、ちょうどそのタイミングで九州の募集が出ていたことです。以前から「絶対に行った方がいい。悩んでいないで手を挙げてみては」と先輩に強くすすめられており、希望を出しました。

大庭

:私も同じ時期で、せっかくなら違う視点からクリエイティブに取り組みたいと考えました。当時の九州はクライアントの勢いがあり、面白い制作物も多くつくられていたので、「修行になる」と周囲からもすすめられていました。

吉田

:僕はもともとCMプランナーをしていましたが、先輩の下に付くサブでの仕事が多く、「一人でやってみたい」と思っていた時期にちょうど九州出向の公募がありました。人気な出向先ということもあり、正直、記念受験のつもりで応募したら通ってしまい、慌てて準備して行ったのが実際の経緯です。

──実際に九州での仕事はいかがでしたか?辻中

:東京では若手プランナーがテレビCMをつくる機会はあまりないのですが、九州では限られた予算の中で、15秒CMを仕上げるような案件を数多く経験できました。

吉田

:しかも、本当に「一人でなんでもやる」文化なんです。営業とクリエイティブ職の自分だけ。CP(クリエイティブプロデューサー)もいないから、プロダクションへの発注やお金の交渉も自分でしていました。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 2409 / 2967 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ