フリーランス6タイプに学ぶ、次世代の人材活用戦略 ──発注の一歩、共創による競争力強化へ

本連載「フリーランスの生態系を読み解く」も、いよいよ最終回を迎えました。

この連載では、外部人材活用で成果を上げるために、「

応援共感型

」「

感性表現型

」「

コンテンツ教育型

」「

ギルド型

」「

インフルエンサー型

」「

ハイブリッド型

」の6つのタイプの人材をご紹介してきました。最後はそれらを総括し、「これから企業がどうフリーランスと関わるべきか」を考えたいと思います。

イメージ KV

6タイプが生み出す多様な価値──発注者目線での整理

この連載で取り上げた6つのタイプは、それぞれ異なる価値を企業にもたらします。

応援共感型

は、社内に足りない"熱量と共感"を呼び込む存在です。元保育士のミホさんのように、SNS発信を通じて「この人だから」で選ばれる関係性を築き、プロジェクトに温度感と継続性をもたらします。仕様書以上に「背景や想い」を重視し、長期的なパートナーシップから価値を生み出すタイプです。

感性表現型

は、プロジェクトに独自のクリエイティブを注入します。イラストレーター ユウタさんの「言葉で説明するより、まず見てもらった方が早い」というアプローチは、論理では伝えきれない感情的価値を具現化する力を表しています。曖昧な要望を感性で汲み取り、印象に残る表現として昇華させる能力が特徴です。

コンテンツ教育型

は、チーム全体の底上げを担います。元研修講師サトコさんのように、人材育成ノウハウを体系化し、組織の知識資産そのものを構築する長期的な価値を提供します。専門知識を「誰でも理解できる形」に変換し、組織全体のスキル向上を実現する教育力が武器です。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 1892 / 2466 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

青野 まさみ(フリーランス研究家/マーケティングコンサルタント/風ひらく代表取締役)
青野 まさみ(フリーランス研究家/マーケティングコンサルタント/風ひらく代表取締役)

1983年福島県生まれ。サイバーエージェント、博報堂グループでデジタルプランナー、ITスタートアップでマーケ部門立ち上げ等を経て、現在は中小企業・個人企業家向けに、ブランド構築・集客&発信戦略を支援。これまで500人を超えるフリーランスと企業のマッチング支援も行う。株式会社風ひらく 代表取締役。著書に『あなたのお客様に刺さるネーミングのヒント』(ぱる出版)。

青野 まさみ(フリーランス研究家/マーケティングコンサルタント/風ひらく代表取締役)

1983年福島県生まれ。サイバーエージェント、博報堂グループでデジタルプランナー、ITスタートアップでマーケ部門立ち上げ等を経て、現在は中小企業・個人企業家向けに、ブランド構築・集客&発信戦略を支援。これまで500人を超えるフリーランスと企業のマッチング支援も行う。株式会社風ひらく 代表取締役。著書に『あなたのお客様に刺さるネーミングのヒント』(ぱる出版)。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ