GMOインターネットグループとGMO AI&ロボティクス商事(GMO AIR)は、日本で初めてAI・CEOをヒューマノイドロボットで実体化した「ヒューマノイド 熊谷正寿」を実現した。9月25日に開催された「GMO AI・ロボティクス大会議&表彰式」で記者向けに初めて披露された。
「ヒューマノイド 熊谷正寿」は、投げかけられた質問に対し、GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏の思考やフィロソフィー、同社のカルチャーが集約・言語化されたGMOイズムに基づいて回答する。ヒューマノイドロボット「Unitree G1」に、GMOインターネットグループの「AI 熊谷正寿」の開発を通じて培ったノウハウをつぎ込み開発された。「AI 熊谷正寿」は従業員に向けて社内ポータルサイトなどで2024年12月に提供開始されている。そのAIをUnitree G1に搭載したものが「ヒューマノイド 熊谷正寿」だ。
GMO熊谷代表「AIによる広告への影響ある。見極めのフェーズ」
GMOインターネットグループ代表の熊谷氏は囲み取材で「従業員が『AI 熊谷正寿』が用いてチャットボットを通じた対話を行うことで、事業における意思決定のさらなる高速化が可能となりました。さらに『AI 熊谷正寿』から『ヒューマノイド 熊谷正寿』に進化することで、社員の壁打ち相手という待ちの利用シーンから全会議に1体ずつ出席して質問に応えていく攻めの利用シーンに変わります。私自身の1日の労働時間を8時間とした場合に、ヒューマノイドは24時間稼働可能で3倍に当たります。コピーして複数個所で同時に稼働もできます。『ヒューマノイド 熊谷正寿』は精度としては8割ぐらいの感触ですが、会議のクオリティーが上がっていくはずです」と語った。今後は社内での実用化に向けた検証を継続し、検証のレポートを後日公開する予定。
また熊谷氏は、「AIによる影響として(生活者の)検索行動が変わってきた。また(事業者側も)AIにどう読み取られて、どの表示されるかを意識する必要があり、マーケティングが読みづらくなっています。シンプルな形ではなくなっているので見極めが大事」と応えている。

