無意識に刷り込まれる あのヒーロー 「楽天カードマン」の誕生理由とCM戦略

競合との差別化につながるインパクトを重視

楽天カードといえば、川平慈英が演じる「楽天カードマン」。2013年10月のテレビCMで初登場し、今年で12年目を迎える。競合のクレジットカード会社にはない、インパクトのあるCMによって楽天カードを訴求することを目的に誕生した。狙い通り、「楽天カードといえば楽天カードマン」というイメージを普及させ、新規入会につなげている。9月19日から新CM「解決!カードマン」篇を放映開始した。

2013年に誕生した「楽天カードマン」

「無意識にテレビを流している状態でも、自然と耳に入り、よりCMの印象が残る声」を求め、川平の起用に至ったという。現在の「楽天カードマン」の設定は、年齢非公表で、職業は楽天カードや楽天グループの魅力を世間に伝えるヒーローである。性格はポジティブで明るいとされている。

カード推進部の山口帆香氏によると、CMのインパクトは大きく、「楽天カードといえば楽天カードマン」というイメージは多くの視聴者に共有されている。ターゲットである入会検討者に、年会費永年無料や100円につき1ポイントが貯まるといったカードの特徴を、短いCMでも端的に伝えることを可能にしたとしている。

解決!楽天カードマン 利便性篇(30秒)

楽天カードマンCMはこの数年間、キャンペーンやポイントの訴求を中心に展開されてきた。直近では競合他社の状況も大きく変わってきており、今回の新CMでは「クレジットカード作成を検討しているお客様のインサイト」と「楽天カードならではの強み」を紐づけて訴求することを狙いとしている。

新CMは「安心」篇、「使える」篇、「利便性」篇の3篇を公開。「安心」篇では、クレジットカードをなくしたかもと不安を覚える男性の前に「楽天カードマン」が登場。利用一時停止機能で安心して探すことができることを訴求。また、「不正利用」という文字を破壊しながら、24時間365日不正利用をブロックできることもアピールしている。

「使える」篇では。タッチ決済、コード決済、オンライン決済など様々な利用方法を紹介。「利便性」篇では、「楽天カードアプリ」の便利な機能を伝えている。

「楽天カードマン」の今後の方針について、山口氏は「様々なお客さまの多様なニーズに合わせ、最適な訴求をCMシリーズやプロモーションなどで展開できるよう検討していく」と語った。

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