「バズ」は花火、「ブランド」は焚き火。ショート動画で愛されるための“着火方法”とは?

焚き火を「ブランド体験の場」へと育てる

本稿では、ブランドという「焚き火」を育てるための着火方法、つまり自社の持つべき「型」について解説してきました。これらのフレームワークは、単発の動画をバズらせるための小手先のテクニックではありません。

スキップされることを前提とした広告は、生活者の時間を「邪魔する」ものです。しかし、生活者が自ら指を止め、没入するショート動画は、広告を「ブランド体験の場」へと変える力を持っています。

先日、僕が審査員を努めた「TikTok Creative Award2024」で評価された事例を見ても、その本質は明らかです。数年がかりの信頼蓄積から社会現象を生んだUVケア商品。広告の域を超え、生理の悩みを語り合える「コミュニティ」そのものを生み出したフェムケアブランド。もはや企業は広告主ではなく、生活者の日常に寄り添い価値を共創する「コンテンツパートナー」なのです。

多くの成功事例に共通しているのは何か。それは、ショート動画クリエイターという存在を、単なる「広告塔」ではなく、ブランドと生活者を繋ぐ「共創パートナー」として捉えている点です。

企業が作るべきは、愛されるための揺るぎない「型」。そしてクリエイターとは、その「型」を最高に面白く“はみ出し”てくれる共犯者のこと。「ショート動画・縦型動画プランニング力養成講座」では、その共創の具体的作法も解説する予定です。途中入校もOKなので、ぜひ興味のある方は参加してみてください。

ショート動画・縦型動画プランニング力養成講座 概要

開講日:2025年9月22日(月) 19:00~21:00 【途中入校受付中】
講義回数:8回
開催形式:教室(表参道)とオンラインを都度選べるハイブリッド形式
詳細・お申込:こちらから

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横山 昴(よこやま・すばる)

博報堂 クリエイティブ局 共創プロデューサー / 株式会社PEAK CBDO(Chief Business Development Officer)

「.QuickMovie」を発足し、1,500本以上の動画を企画〜PDCA運用まで担当。動画起点で逆算しTVCM運用までを統合プランニングする手法を得意とする。2021年にはTikTokとの国内初のクリエイティブチーム「TiQuick」を立ち上げ、1年で日本企業初の認定クリエイティブチームへと成長。2024年には「TikTok Creative Award」審査員を務める。同年、グループ会社PEAKの客員CSMOに就任し、2025年からCBDOも兼務。「STEAMSTUDIO」立ち上げに参画し、国内初のBeReal活用サービス「BeReal.Speak」やTikTok SHOP専門部隊の設立など、ソーシャルコミュニティ領域で多数の実績を持つ。

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