9月25日から28日にかけて幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2025。1136の企業、団体が出展したなか、新たにゲーム関連事業に参画した他業種の企業ブースも存在感を増している。
JR東海エージェンシー:ゲーム制作会社向けに「鉄道IP」アピール
JR東海エージェンシーは、ゲーム制作会社や配給会社にむけて、東海道新幹線をはじめとした自社保有のIPのゲーム内での活用を提案。『ソダテツ』など、すでに活用実績のあるゲームコンテンツや、アパレル・玩具などを展示し、IP活用の可能性の提案を図ることを目的とした。
JR東海エージェンシー IPコンテンツ事業部 チームリーダーの杉山裕哉氏は「商品許諾の業務自体は10年ほど前から実施していましたが、積極的なPR活動はあまり行ってきませんでした。鉄道は熱心なファンの方が多いため、当社のIPにはまだまだ活用の余地があると考えています」と話している。
パルコ:インディゲームを紹介、コンテンツ活用のさらなる拡大へ
展開するゲームの舞台が多様なことから、ブースのコンセプトは「空港」に。ブースでは、『地球の歩き方』とコラボし、配給予定のゲームを紹介する小冊子を配布した。
パルコから2025年8月に創設されたレーベル「PARCO GAMES」も、今回初めて東京ゲームショウに出展。自社から配給予定の3つのインディゲームを紹介した。ゲームレーベルの立ち上げとゲームショウのタイミングが近かったこともあり、新レーベルの「お披露目」として出展を決めたという。
パルコ ゲーム事業開発部の森本凌介氏は、「これまで、パルコは展示会やコラボイベントなど、ゲームコンテンツを二次的に活用したリアルイベントを得意としてきました。自社でゲームコンテンツごと保有することで、コンテンツ活用の幅をさらに拡大させていけたら」と展望を語っている。
松竹:ゲームパブリッシング事業に参画
松竹のブースではスタッフは羽織を着用したり、社名とロゴマークが書かれた大きなちょうちんを掲げたりと、老舗エンタメのカラーを押し出した。
映画、演劇の制作、興行、配給を手掛けている松竹もまた、「東京ゲームショウ2025」に初出展。ゲーム事業専門室として立ち上がった「松竹ゲームズ」として、自社から配給している8タイトルのインディーズゲームを紹介した。
松竹 事業開発本部の好広育美氏は、「ゲーム事業室は2024年6月に立ち上がった組織。今回の出展によって松竹がゲームパブリシング事業を始めたことを知ってもらい、ゲーム業界での組織そのものの認知度を上げたい」と述べている。





