パナソニックは「ダウンジャケット」に対応した洗濯コース搭載のドラム式洗濯乾燥機を、10月上旬から発売する。開発過程ではアウトドアウェアメーカーのゴールドウインの知見と同社の独自技術を組み合わせ、通常の家庭洗濯では難しいダウンジャケットの素材に適した洗い方を実現。アパレルメーカーと協業して洗濯機を開発するのは初の試みであり、新たな客層の開拓にもつながるとみている。現在の国内ドラム式洗濯乾燥機市場におけるシェアは約35%だが、2026年度には40%を目指す。
ゴールドウインのダウンジャケットを身に着けたモデルとパナソニックの洗濯機
国内市場全体でドラム式の比率は年々拡大しており、日本電機工業会(JEMA)のデータでは2024年の洗濯機全体におけるドラム式比率は約25%(2020年は17%)にまで成長した。
パナソニックのドラム式も好調で、上期の販売台数は前年比104%を記録し、9月までの累計出荷台数は597万台を超えた。
同社の調査によると、「手入れに困る衣類」の第1位は「ダウンジャケット」。手入れの実態を見ると、「1シーズンに1回クリーニングに出す」という人が最も多く、「家庭でどう洗えばよいかわからない」「失敗したくない」という悩みが浮き彫りになった。
