10月14日から4日間、千葉・幕張メッセでデジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2025」(主催:電子情報技術産業協会/JEITA)が開催される。JEITAはこれに先駆け10月7日、展示される技術・製品・サービスなどを表彰する「CEATEC AWARD 2025」の結果を発表した。
CEATECエグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏。AIエージェント・AIの受賞が多くみられたと受賞傾向についてコメントした。
受賞の結果について、CEATECエグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏は、「イノベーション部門賞では6件中4件がAI関連のプロダクトになるなど、AIそのものの開発から活用に変わっていると感じている。一方で、ユニークで新しいキーデバイスが続々と登場するようになっている」と総括した。
総務大臣賞はシャープが受賞
総務大臣賞には、シャープの「電子制御式フェーズドアレイアンテナ搭載 小型・軽量 LEO 衛星向けユーザー端末試作機」が選ばれた。
電子制御式フェーズドアレイアンテナ搭載小型・軽量 LEO(Low Earth Orbit 低軌道)衛星向けユーザー端末試作機で、スマートフォンの設計で培った小型・軽量化技術や通信技術を活用することにより、建機・農機/船舶/車両/ドローンなど、実装可能性の多様化が期待される。
シャープ 通信事業本部の今村公彦氏は「スマートフォン開発事業の進化系の先に通信事業があると考えて、これからスマホがどのように変わっていくのかを考えながら開発した」と開発の経緯を述べた。
会場に展示された「電子制御式フェーズドアレイアンテナ搭載 小型・軽量 LEO 衛星向けユーザー端末試作機」。小型・軽量化モデル(右)は1kgまで軽量化されている。
経済産業大臣賞はNTTドコモ
経済産業大臣賞に選ばれたのは、NTTドコモの「“痛み”の共有による相互理解の深化を実現するプラットフォーム」。言語化が難しく、客観的な理解が難しい要素のひとつである“痛み”を、脳波の波形から定量化することで、他人と共有することを可能にした世界初の基盤技術だ。
相手の痛みを自分ごととして体感・理解できるため、医療におけるコミュニケーションの質の向上が期待される。NTTドコモ モバイルイノベーションテック部の吉田直政氏は、「現時点で測定できるのは医療的な痛みだが、心・内部の痛みにも挑戦することで、カスタマーハラスメント・SNS などの誹謗中傷の対策などに貢献したい」と技術の応用に向けた展望を話した。

