「考える」という言葉の語源って知ってますか?
リーダーシップをテーマにした本コラムですが、前回は、イントロダクションとして、私が本物のリーダーシップに不可欠な3大能力と考える、「考」「響」「伝」(こう・きょう・でん)について触れました。
今回のコラムからは、この「考」「響」「伝」それぞれについて説明をしていきます。まずは前回のおさらいです。私は、「考」「響」「伝」について以下のような解説をしました。
「考」:どんな状況でも継続して結果を出し続ける戦略的思考能力
「響」:心に響き、圧倒的共感と行動を喚起する、コミュニケーション能力
「伝」:個人、チームの成功を再現性のある”型”にして伝える能力
この3つは、最初のステップ「考」から「伝」に向かうにつれ、リーダーシップスキルとして、より習得に際して難易度が高まっていくものです。
今回、説明する「考」とは、「自分のためのリーダーシップ」と言えます。戦略的思考能力を持たなければ、自分自身が進むべき方向すらわからずに迷子になってしまいかねないからです。
最初の「考」は戦略的思考能力で、これは入社直後の新入社員から経営のトップにいたるまで、全てのステージで必要なリーダーシップスキルと言えます。どんな状況でも継続して結果を出し続けるためには必要で、単に問題を解決するだけでなく、問題の根源を問い、常識を疑い、「そもそも」の思考から始めることが戦略的思考においては重要です。
それでは、戦略的思考能力の要ともいえる「考える」とは、“そもそも”何なのでしょうか?
私は、この「そもそも」の問いに向き合う際、よく語源に立ち返ります。ちなみに「考える」の語源は、「かむかへる」(日本書紀の時代に遡る)だそうです。
か:点、場所(「在りか」や「かなた」などの名詞にでてくる「か」ですね)
むかへる:向かう
こう考えると、「かむかへる」とは2つの物事を対比して想いをめぐらすこと。つまりは、知の広さ、深さがなければ、思いめぐらすことはできませんので、このあたりに「考える」つまりは戦略的思考能力を読み解くヒントがありそうです。
「考える」という言葉の語源を振り返ったところで、次に「考える」だけでなく、ビジネスの場において必要とされる“戦略的な”思考能力について考えていきましょう。
戦略とは、目的を達成するために焦点を絞り、重心を定める統合的な選択であり、持続可能な競争優位と価値を生み出すものです。すべてを頑張ろうとすれば力が分散し、失敗につながる可能性があります。
軸のない 社長が決める 社の重心