味仙・資さんうどん…続々と関東進出する地方のソウルフード、なぜ今なのか開業戦略を聞く

矢場味仙が東京初進出! 旨辛文化を渋谷から発信

名古屋のソウルフードの「台湾ラーメン」で有名な味仙(みせん)が渋谷・道玄坂に、旗艦店となる東京1号店「矢場味仙TOKYO」を10月3日にオープンした。味仙「5系統」のうちの一つである矢場味仙としては東京初進出となる。ガツンとニンニクを効かせたジャンキーさなど、辛い・濃ゆい味付けでファンが多い矢場味仙。矢場店(名古屋市)の近隣にはライブハウスも多いため、ミュージシャンやファンなどが打ち上げで使用するなど広く愛されている。そんな矢場味仙が東京進出の場として選んだのは、ライブハウス・クラブなどからほど近い渋谷・道玄坂だ。

LDH所属のシンガーソングライター岸洋佑。ライブハウスツアーで名古屋公演後に矢場味仙を訪れてファンに。

矢場味仙代表の早矢仕朋英氏は「音楽・カルチャーの街である渋谷に店舗を構えたのは偶然」と語りつつも、インバウンド訪日外国人や若者が集う渋谷から「旨辛文化」を発信していく考えだという。

味仙「5系統」発祥の歴史・出店についてアドタイ編集部で作成。各店舗でメニューや味付けが異なる。三男・郭政良の系列で神田/新橋に東京初進出している。今回の渋谷に出店する店舗は長女・郭黎華の矢場味仙。

まずは待ち望んでいるファンへ情報を届ける

数年前から東京進出の機会を探っていたが、今回出店した理由は二つある。一つは路面店でかつ強力なガスコンロを置ける店舗候補が見つかったから。台湾ラーメンに次いで人気な「青菜炒め」は、小松菜や空心菜など仕入れ状況により変わる野菜をニンニクとガラスープを合わせ、45000kcal/hの超強火力バーナーで火入れを1分に抑えるからこそシャキシャキした触感で癖になる。

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