北陸の銘菓ビーバー、金沢21美と明治大学イグ・ノーベル賞受賞教授と共同開発

北陸のソウルフードとして親しまれている揚げあられ「ビーバー」を製造する北陸製菓(石川県金沢市)は、金沢21世紀美術館と明治大学総合数理学部の宮下芳明教授と共同開発した体験型お菓子「21美(ビ)ーバー」を11月3日に発売する。

「21美ーバー」は、食べる人自身が「味をデザインする」という新しい体験を提供する、“アート×サイエンス×フード”の融合から生まれた実験的お菓子。ビーバーに、甘味・酸味・旨味などの味覚パウダーと、香りや風味を変化させるフレーバーパウダーがセットになっており、組み合わせ次第で食べるたびに異なる味を楽しめる。

実データ グラフィック 21美ーバー

イグ・ノーベル賞(栄養学)を受賞した宮下芳明教授が監修した。宮下研究室は、味や香りをデジタルで再現するシステムを数多く開発し、未来の食のあり方を提案している。そのノウハウをビーバーに導入。味や香りパウダーの選定や調合プロセスの検証を行い、自分だけの味をデザインする楽しさを実現した。

宮下教授は「21世紀の食は、きっと一人ひとりが自分の味をデザインする時代になるでしょう。このお菓子を通して、その“未来の味”の入り口を楽しんでいただけたらうれしいです」とコメントをしている。

11月3日に金沢21世紀美術館のミュージアムショップで先行販売を行い、同館で完成記念ワークショップを開催する。宮下教授の進行のもと、調味料開発を手がけるヤマホの堀井裕子氏をゲストに迎え、開発秘話や味づくり体験を通して「味の創造」について考えるイベントを実施する。11月10日から北陸エリアで一般販売する。

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