新潟ADCデザインアワード2025、グランプリ受賞の白石氏「楽しくやることは伝わる」

新潟アートディレクターズクラブの審査会が10月4日、クロスパルにいがた(新潟市中央区)で開催され、「新潟ADCデザインアワード2025」の受賞作品が決定した。今回のアワードには92人から357点の作品が寄せられ、柿木原政広氏、山田遊氏、村上雅士氏、竹田美織氏、サリーン・チェン氏の5人が審査を務めた。

グランプリには白石卓也氏の「越後新潟南魚沼ノ塩沢大正時代開田貝瀬農園」が選ばれた。審査委員長を務めた柿木原政広氏は、受賞作について「写真のクオリティ、文字の組み立て、ロゴの扱い方など、すべての完成度が高く、とても魅力的でした。モノクロとカラー写真の扱い方も巧みで、デザインの豊かさがそのままお米のおいしさにつながっているイメージがすぐに湧きました」と高く評価した。グランプリを受賞した白石氏は、「去年グランプリが取れず悔しい思いをし、今年は精神的に苦しい時期もありましたが、春ごろから人生で初めてデザインが楽しいと思えるようになりました。楽しくやることは伝わるのだと確信したので、これからもより楽しく、街や人のためにデザインを続けたいです」と喜びを語った。

新潟ADCデザインアワード2025受賞者と審査会関係者

新潟ADCデザインアワード2025受賞者と審査会関係者
撮影:酒井大(ヒロスイ写真館)

また、準グランプリは長谷川歩氏の「新潟漆器イメージポスター」と、齋藤拓実氏の「個展CYCLE」および「25 study」の2作品が受賞した。新潟ADC賞には「抹茶ブランドのブランディング」(齋藤拓実氏)、「sauna100」(石川竜太氏)など6作品が選出された。各賞は以下の通り。

受賞者・タイトル

グランプリ
「越後新潟南魚沼ノ塩沢大正時代開田貝瀬農園」白石卓也氏

「越後新潟南魚沼ノ塩沢大正時代開田貝瀬農園」の米袋と名刺のデザイン

「越後新潟南魚沼ノ塩沢大正時代開田貝瀬農園」の米袋と名刺のデザイン

「越後新潟南魚沼ノ塩沢大正時代開田貝瀬農園」の米袋と名刺のデザイン

「越後新潟南魚沼ノ塩沢大正時代開田貝瀬農園」のポスターデザイン

「越後新潟南魚沼ノ塩沢大正時代開田貝瀬農園」のポスターデザイン

準グランプリ
「新潟漆器イメージポスター」長谷川歩氏
「個展CYCLE」齋藤拓実氏
「25 study」齋藤拓実氏

新潟ADC賞
「抹茶ブランドのブランディング」齋藤拓実氏
「sauna100」石川竜太氏
「小黒三郎と組み木の世界展」高井幸江氏
「いつもありがとう味噌汁」迫一成氏
「キャンプ好き農家の少量用米袋」甲野光氏
「SADOデザインステッカー PROJECT」角田正之氏

新人賞
白石卓也氏

柿木原政広賞
「wind0w / windoow」谷利華音氏

山田遊賞
「entwine 9」平山貴仙氏

村上雅士賞
「日本海荒波熟成 濤〈TOU〉」白井豊子氏

竹田美織賞
「石」亀山春花氏

サリーン・チェン賞
「味噌」白井剛暁氏

新潟デザイン専門学校学校長賞
「ウィロウハウス」角田正之氏

長岡造形大学学長賞
「魚沼市八十八景」芳川大樹氏

新潟市美術館長賞
「お寺マーケットイベント」西村隆行氏

A部門 広告・ポスター
「然然 feat.」白石卓也氏

B部門 ジェネラルグラフィックス・ブック
「8BAN SENTO のれん」齋藤拓実氏

C部門 CI・ロゴ・シンボル・キャラクター
「ニワトリが2羽いる コミュニティ菜園」迫一成氏

D部門 パッケージ・包装
「日本海荒波熟成 濤〈TOU〉」白井豊子氏

E部門 デジタルメディア・映像
「シリカゲル乾燥剤 製造会社のWEBサイト」谷利華音氏

F部門 空間・環境・サイン・ディスプレイ
「たがみこれから市」迫一成氏

G部門 複合
「抹茶ブランドのブランディング」齋藤拓実氏

H部門 自主制作
「ポートレート」高橋洋貴氏
「choose words for talk」神谷新氏

Good job賞
「抹茶ブランドのブランディング」齋藤拓実氏

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