キリン「ラガーゼロ」が見せた「ノンアル」の常識を打ち破るコミュニケーション戦略

キリンビールは、ノンアルコール・ビールテイスト飲料の新ブランドとして、「キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」(350ml 缶)を9月30日に全国で発売を開始。同日午前0時より、3本のテレビCMの放映を開始した。

ラガーゼロ 「PRODUCT」篇

近年、健康・節約志向の高まりやライフスタイルの多様化により、ノンアルコール市場全体は大きく伸長している。その中で、キリンはノンアル史上最大の設備投資額と4年の歳月をかけて、キリンのノンアル史上最もビールに近い味のノンアルコール「ラガーゼロ」を開発した。

「それとは裏腹に、普段みんなの頭の中にノンアルはなく、ニュースにもなかなか取り上げられていません。ノンアルは、しょうがなく飲むもの、というイメージすらあります。この空気を打破し、存在感を持って世の中に出していきたいと思いました」と、クリエイティブディレクター/アートディレクター 玉置太一氏。

今回のキャンペーンの立ち上げにあたり、クリエイティブチームは企画において「超えるべき壁」を大きく3つ設定したという。

1つ目は、「ノンアルは、逆風ではなく無風。」だということ。だから、既存のノンアルのコミュニケーションをなぞっても、新たな風は起こらない。どうやってみんなの頭の中にないイメージでデビューできるか。

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