霧島酒造とスターバックス コーヒー ジャパンが協業して開発を進めてきた新施設の名称が、「KIRISHIMA GREENSHIP icoia(キリシマ グリーンシップ イコイア)」に決定した。オープン日は2026年1月27日。あわせて、施設のロゴマークや、併設する霧島酒造直営店舗のロゴも公開された。
KIRISHIMA GREENSHIP icoiaイメージ。
隈研吾氏が建築を担当
両社の交流は、2017年にスターバックスの社員が研修で霧島酒造を訪れたことをきっかけに始まった。2022年から本格的にコラボレーション施設のプロジェクトが始動し、2024年10月に着工。建築は隈研吾氏が手がける。
施設は、霧島酒造本社のある宮崎県都城市に位置。都城の豊かな風土を守りながら、地域の人々が憩える場を目指し、植物園や屋上庭園、芝生エリアなどを備える。
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「未来に進む船」をイメージした名称とロゴ
「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」という名称には、建物の立体的で奥行きのある形状から着想を得て、“環境にやさしいサツマイモ発電(同社の再生可能エネルギー)のエネルギーを受け、未来へ進む船(SHIP)”という意味が込められている。
また、語尾の「ia」には、アジア(Asia)やユーラシア(Eurasia)のように「場所」を想起させ、人々が集う中心的な存在となる願いが込められているという。
ロゴマークは、都城盆地の夕日、温かな大地、木々の若葉、霧島裂罅水(きりしまれっかすい)の4要素を表現したアースカラーで構成。左から順に「施設に集まりくつろぐ人」「さつまいも」「未来へ進む船の帆」を象徴する形を組み合わせ、全体では霧島山のシルエットを描くデザインとなっている。
KIRISHIMA GREENSHIP icoia ロゴマーク。
直営店舗で新たなカルチャーを発信
施設内に併設される霧島酒造の直営店舗「KIRISHIMA LIFE STORE ipomea」では、霧島焼酎やKIRISHIMA BEERのほか、食品、酒器、雑貨などを販売。焼酎の新たな楽しみ方を提案し、これまで焼酎に馴染みのなかった層にもアプローチしていく。
KIRISHIMA LIFE STORE ipomea」の店内イメージ。
店名の「ipomea」は、サツマイモの学名「Ipomoea batatas(イポメア・バタータス)」に由来。ロゴには、フレッシュな浅葱色を採用し、サツマイモの形をベースに霧島山や清らかな水、爽やかな風、都城の大地をモチーフにした。焼酎の明るい未来を切り拓く象徴としてデザインされている。




