電通PRコンサルティングは10月8日、「伝えるから『伝わる』へ。伝わる採用ブランディングの本質と実践」と題し、採用ブランディングセミナーと体験会を開催した。採用コンサルタントの谷出正直氏による基調講演や、電通PRコンサルティングが提供するワークショップ「ビジョン・クエスト」の体験会などを実施した。
「選ばれる」時代には人事と広報の連携がより重要
セミナーの目的は、「採用は、伝えるから『伝わる』への変換が必要であることを学ぶ」こと。「ビジョン・クエスト」は、「伝わる」言葉を磨くための実践的なプログラムとの位置づけだ。
セミナーの冒頭、モデレーターの電通PRコンサルティング 総合コミュニケーション局 シニア・チーフ・コンサルタントの石井裕太氏が挨拶。企業にとって「学生を選ぶ」時代から「学生から選ばれる」時代になったことで、人事部門と広報部門の連携による一貫したコミュニケーションが重要だと強調した。
伝わらないとブランド低下も
谷出氏による基調講演は「伝えるから『伝わる』へ就活生に届く採用コミュニケーションの条件」がテーマ。企業の伝えたいことが伝わらないことで起きるリスクとして、以下を挙げた。
【採用担当者】
・応募者が集まらず、採用につながらない。
・採用できても、ミスマッチが増える。
【現場社員(面接官、リクルーター)】
・採用活動が非生産的になり、負担が増える。
・採用活動へのモチベーションが低下する。
【新入社員】
・ミスマッチによって早期離職につながる。
・一人前になるまで教育コストが増える。
【広報担当(採用広報)】
・企業ブランド・採用ブランドが低下する。
・SNSや口コミサイトでネガティブに拡散される。
講演する谷出氏
自分自身の納得が最も重要
では、学生に届く採用コミュニケーションの条件とは何だろうか。谷出氏が挙げたのは以下の3つだ。

