東京ミッドタウンのデザインコンペ 「点字を利用した新しい楽器」にグランプリ

東京ミッドタウンは10月20日、才能あるデザイナーやアーティストの発掘・支援・コラボレーションを目指したデザインとアートのコンペティション「TOKYO MIDTOWN AWARD 2025」の結果を発表した。デザインコンペとアートコンペの2部門にて作品を募集し、計1429点の応募作品案が集まった。

「THE NEXT EXPERIENCE」をテーマにデザインを募集した「デザインコンペ」では、指を点字のルールに沿って動かすことで言葉を音楽に変える楽器「BRAILLE PARROTER」(受賞者:大井はるかさん)が、グランプリに選出された。

デザインコンペグランプリの「BRAILLE PARROTER」。

「BRAILLE PARROTER」は点字の習得が難しい人も、音楽による会話を楽しみながら自然に点字を学ぶことができる。視覚障害を持つ人の約90%が点字を使えない現実がある中で、この笛は点字を使う人と使わない人の橋渡しとなり、互いの理解を深めることを目的としたデザインだ。

審査員は倉本 仁(プロダクトデザイナー)、篠原ともえ (デザイナー/アーティスト)、 菅野 薫 (クリエーティブディレクター/クリエーティブテクノロジスト)、中村拓志 (建築家)、 山田遊 (バイヤー)の各氏が務めた。

デザインコンペのグランプリ以下の受賞者は次のとおり。

準グランプリ
・「みせずきん」ムラタとヨネヤ/村田慶次、米谷颯太

優秀賞
・「Tesearch|手ざわりを探索するアプリ」Mizuki M.

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