ユニクロ、衣替え問題を解決する「パフ展」開催 ほかイベントとの差別化狙う

ユニクロは10月31日から、体験型展示イベント「パフ展」を東京・渋谷のクレインズ6142で期間限定オープン。期間は11月3日まで。

体験型展示イベント「パフ展」

今回の企画背景について、ファーストリテイリング グループ 執行役員の遠藤真廣氏は「日本の四季は気候変動の影響により移ろいが曖昧になり、従来の『季節を読む』感覚が難しくなりつつあることから、このイベントを考えた」と話す。

「ユニクロでは、この新しい季節感をネオ四季と定義し、全国の男女1000人を対象に『生活者が感じる現代の四季についての調査』を実施しました。そこでわかったのは、8割以上の人が『日本には四季らしさがなくなってきた』と感じていること。その影響で『どんな季節にも合うアイテムを常備するようになった』『寒暖差に対応できる衣服を持ち歩くようになった』という方が多いこともわかりました。

私たちは、そういった状況に合わせて従来の『衣替え』に加えた新しい考え方として、 “衣備え”を提案したいと考えています。これは、ネオ四季の特徴である気候・気温の大きな変化に“備える”という発想から生まれた考え方です。今回のイベントでは、この“衣備え”に合う“部品”として『パフテック』を提案します。例えば一日の寒暖差が激しい日でも、軽くて持ち運びしやすい同商品を鞄に常備してもらえば、急な気温の低下にも対応できる。パフテックのメリットを体験してもらえるよう、様々な体験型展示を用意しました」(遠藤氏)。

本イベントの入り口ではまず、会場内の温度を最適と感じるかを投票できる画面が目に入る。「暑い」「少し寒い」など来場者が感じた気温を選択でき、その結果をリアルタイムで集計。集計結果をもとに、1時間ごとに会場の温度が更新される仕組みだ。

その次に登場するのは、一日の中で気温が急上昇・急降下する「寒暖差ジェットコースター」、秋気分でいたら急な寒波が来る「いきなり冬将軍」など、ユニクロが考えた“ネオ四季あるある”が並ぶスペース。共感ボタンをクリックして投票できる。

ユニクロが考えた“ネオ四季あるある”が並ぶスペース

ユニクロが考えた“ネオ四季あるある”が並ぶスペース

続いてのスペースでは、9つの質問に答えるだけで、自分の衣備えタイプがわかる診断コンテンツが登場。各タイプに合った衣服の展示も行われる。会場内には、パフテックに埋もれながら撮影できるフォトスポットも。

パフテックに埋もれながら撮影できるフォトスポット

パフテックに埋もれながら撮影できるフォトスポット

また「パフ展」について SNS で投稿した来場者には、UNIQLOCOFFEE のドリンク1杯を無料で提供。毎日先着150人にはわたあめもプレゼントする。2階には「パフテック」の全アイテムを並べ、試着しながら商品を購入できるスペースも設けている。

「イベント企画が増えている中、なかなか注目してもらうのは難しい。キャットストリートに面したロケーションで前を通った人にもイベントをやっていることが伝わるように、外観には商品ロゴを配置し、何をやっているのかが外から見てもわかるよう工夫しています」(遠藤氏)。

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