noteとヴァリューズは、「ゼロクリック時代の新GEO・AI SEO 要約後も人が訪れるコンテンツの条件とは」と題した共同調査の結果を10月30日に発表した。ネットユーザーが日常的に利用する検索エンジン(Google、Yahoo!など)にAIが標準搭載され、「要約」や「概要」が優先的に表示されるようになった。これにより、ユーザーはAIの回答だけで満足してしまい、企業や個人が発信するコンテンツは直接的に読まれなくなる「ゼロクリック問題」が深刻化している。こうした背景から、共同調査では「AIに要約されて終わり」を防ぎ、人が読みたくなるコンテンツやサイトの構造を明らかにする。そして、AI検索時代に事業会社やブランドはどのように対応すべきかの道筋を示すことを目的としている。
「ゼロクリック」が半数超に加速
Web行動ログデータの分析を手がけるヴァリューズによると、「検索離れ」「Google離れ」は起きていないものの、2025年9月のGoogle上の検索セッション数(約61.8億回)に対し、サイトへの流入セッション数は36.5%(22.6億回)に留まり、いわゆる「ゼロクリック」(検索をするが、サイトに訪れない)が63.5%に達していることがわかった。