デジタルオーディオ広告事業を展開するオトナルは10月、AIコンテンツへのイメージに関する年代別調査の結果を発表した。AI生成音声への意識を探ることが目的で、調査は2025年6月に実施。15~79歳の男女合計1万人を対象とした。
オトナル調べ。AIコンテンツへのイメージについての年代別調査。
調査の結果によると、全年代を通じて、およそ3人に1人がAI生成音声を「情報として役立つなら受け入れられる」と回答。一方で、「感情がこもっていないように感じて不自然だ」と回答した割合は10代から50代では20%前後、60代以降では25%前後と、AI音声に抵抗を感じる層も一定数存在することが明らかになった。
オトナル調べ。AI音声が許容されるジャンルの世代別調査結果。
また、生成AI音声の受け入れやすさをコンテンツ別に調査したところ、全年代を通じて、AI生成された音声に違和感がない、もしくは許容できると感じるジャンルは「ニュース・天気予報」(46.9%)が最も多かった。
一方で、世代間で差が開いたのが、「エンターテイメント系ポッドキャスト・トーク番組」や「お笑い・バラエティ」といったエンタメ分野だ。10〜30代ではエンタメ分野を「違和感なく聞くことができる・許容できる」と回答した割合が10%前半代であった一方、40代以降の年代層ではいずれも1桁台に留まった。
また、全ての年代で「どんなジャンルでも許容できない」と回答した割合は20%を超えており、AI音声そのものへの抵抗感がある層が一定数存在することが明らかになった。


