日本グラフィックデザイン協会（JAGDA）はこのほど、「JAGDA国際学生ポスターアワード2025」の受賞作品を発表した。同アワードは2015年から、高校・各種専修専門学校・大学・大学院に在籍している生徒・学生を対象に、国内外の優れた若い才能の発見と顕彰を目的に開催している。当初は日本国内の学生のみを対象としていたが、ポスターの持つビジュアルコミュニケーションの力による国境を超えた相互理解と交流を目指し、2019 年に国際化した。そして、2025年のグランプリには上海師範大学のル・チェンヤンさんが輝いた。海外学生のグランプリ受賞は2020年以来2度目。
2025年のテーマは「Safe」。過去最多となる世界29の国と地域から2570人・3466 作品の応募があった。永井一史氏（審査員長）やひびのこづえ氏、菊地敦己氏、タイガー・パン氏、ジョン・ワーウィッカー氏、中村至男氏ら、JAGDA正会員と国内外の著名デザイナーを審査員に迎え、オンライン審査2回、ポスター実物による対面での審査を1回実施。審査の結果、グランプリ1作品、金2作品、銀5作品、銅10作品、審査員賞6作品、実行委員賞8作品、協賛企業特別賞26作品、後援団体特別賞1作品が選ばれた。上位作品や入選作品は以下の通り。
「JAGDA国際学生ポスターアワード2025」上位3作品
グランプリ「Safety first」ル・チェンヤン（上海師範大学）
金「赤い光」八十島一菜（東京工芸大学）
金「Safe Emotions」ワン ファジン（慶南大学校）
「JAGDA国際学生ポスターアワード2025」入賞作品リスト（一部）
グランプリ
「Safety first」ル チェンヤン（中国）／上海師範大学（中国）
金
「赤い光」八十島一菜／東京工芸大学
「Safe Emotions」ワン ファジン（中国）／慶南大学校（韓国）
銀
「安全？」安倍さくら／MCL盛岡情報ビジネス＆デザイン専門学校
「セ－－－－フ！」安東愛良／佐賀大学
「普通」千原奈々／熊本デザイン専門学校
「毛」佐々木天音／多摩美術大学
「safe place ?」田中ろこ／多摩美術大学
銅
「A Design Student’s Daily Life」ファン ヤンチャオ（中国）／上海交通大学（中国）
「監視による安全」井上雄仁／嵯峨美術大学
「Make it Safe」ジュ ヨジン（韓国）／弘益大学校（韓国）
「覆う」川崎光恵／日本工学院八王子専門学校
「グラスの残像」鯉沼あかり／女子美術大学
「雨の降り始め」今野太耀／MCL盛岡情報ビジネス＆デザイン専門学校
「仮面」村上 綾／女子美術大学
「疑心暗鬼」村上 綾／女子美術大学
「実体験から学ぶこと」正治朱里／広告デザイン専門学校
「前髪」トウ シンキョウ（中国）／女子美術大学
また11月26日から12月8日まで展示会「JAGDA国際学生ポスターアワード2025」を国立新美術館（東京・港）で開催する（入場無料）。入賞・入選・準入選267作品の実物を展示する。
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