ローソンは11月13日、50周年記念キャンペーンである「マチのハッピー大作戦」について途中経過を発表。今年6月以降に実施した数多くの施策の結果、客数・客単価など、全体的に伸長傾向にあることを明かした。
50周年記念キャンペーン「マチのハッピー大作戦」を一覧にしたボード。すでに50個を超える施策が展開されている。
1975年6月に1号店「桜塚店」をオープンした同社は、今年が50周年のアニバーサリーイヤー。初出店以降も、47都道府県への出店(1997年)、ローソンファーム設立(2010年)、「LAWSONマチの本屋さん」1号店開店(2021年)、加えて自然災害や感染症への対策など、まさに“マチ”のために施策を重ねてきた。
さらに、コロナ下以降は、新たな取り組み「ハピろー!(ハッピー・ローソン・プロジェクト!)」を展開。グループ理念である「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」に着想を得た、商品・サービス・キャンペーンの3点を軸に顧客の満足度向上を図る施策だ。
これらの積み重ねの上で始動した周年キャンペーンが、6月から開催している「マチのハッピー大作戦」。「おいしさでハッピーを!」「おトクでハッピーを!」「マチの暮らしにハッピーを!」「地球の未来にハッピーを!」「はたらくにハッピーを!」という5つのキーワードを起点に展開しており、現在に至るまで施策数は50個を超えたという。
キャンペーン効果の途中経過を発表する吉澤明男氏(同社 理事執行役員 マーケティング戦略本部 副本部長)。
例えば、商品のボリュームを価格そのままで増量する人気施策「盛りすぎチャレンジ」(6月実施)では、過去最大となる41品の販売に加え、周年に合わせ増量率を47%から50%に引き上げ。客数は同期間前年比約104%と好評で、SNSでも大きな反響があったという。また、2023年の「盛りすぎチャレンジ」初開催からの通算データも、過去5回平均で客数は同期間前年比約105%、新規来店客比率(実施期間中の新規顧客数の比率)約12%という結果に。物価高が続く世の中に、施策が良いインパクトを与えていることが窺える。
「盛りすぎチャレンジ」の看板商品のひとつ「Uchi Café盛りすぎ!プレミアムロールケーキ」。
「マチのハッピー大作戦」の全体効果(2026年2月期:第2四半期決算)としては、全店の平均日販が同社初の60万円台に到達。これは前年より3万円の増加で、加えて客数前年比も101.5%。周年キャンペーンが業績に伸長をもたらしていることを示す数値となった。
「盛りすぎチャレンジ」の他にも、桜塚店を50年前の外観ラッピングで再現した「1号店復活大作戦」、賞味期限の近づいた黄色い値引きシールが貼られている商品の購入でフードロスを削減に貢献できる「FOOD GOOD SMILE」など、周年にふさわしい顧客体験型コンテンツはもちろん、社会福祉も視野に入れた多角的な施策が展開されている。
なお、同社は11月18日から6回目となる「盛りすぎチャレンジ」の緊急開催も発表。過去5回のキャンペーンにおいて販売上位であった11品を再販売する予定だという。
11月18日から始まる6回目の「盛りすぎチャレンジ」のラインナップ。
同社の吉澤明男氏(理事執行役員 マーケティング戦略本部 副本部長)は、「今後も、苺を50粒使用したスペシャルクリスマスケーキや災害支援コンビニの開店など、『マチのハッピー大作戦』は2026年2月まで展開予定です。これからもローソンは止まらずにチャレンジを続けて参ります」と今後の展望を語った。






