花王は11月18日、「よきモノづくり」の理念を学び、社員一人ひとりの創造性と共創力を育むための施設「佑啓(ゆうけい)」を東京都墨田区のすみだ事業場内に開設した。木造5階建てで、各階に「Dialogue」「Inspiration」「Design」「Value」「Future」というテーマを設定、花王が受け継いできた「よきモノづくり」の本質を、五感で学べる構成となっている。
佑啓の原点は、1998年にすみだ事業場内に開設された「佑啓塾」にある。その名には「先人の歩まれた道に佑(たす)け啓(みちび)かれ/自らを啓(ひら)き、共に高め合い/更なる花王の発展を期する場」という想いが込められている。
今回新たに生まれ変わった佑啓は東京藝術大学との共創による環境に配慮したデザインで、AI技術を活用して、先人と対話できるしくみや、「よきモノづくり」を体感できるシミュレーターなどを備えている。
左から佑啓の外観、とDialogueをテーマにした1階の様子。
今後の活用については、社員の学びや対話の場にとどまらず、生活者、取引先、株主、学術機関など、多様なステークホルダーと価値を共創する拠点として位置づける。コンテンツは時代に合わせてアップデートし、花王の「創造と革新」を支える学びの場として進化を目指すという。


