「パートナーには料理できてほしい」3割減 電通、食生活に関する調査2025

国内電通グループ横断プロジェクト「電通 食生活ラボ」は11月20日、全国15~79歳の1300人を対象に、「食生活のイマとキザシ」を把握する「食生活に関する生活者調査2025」を実施した。調査期間は2025年9月2日~9月4日。

本調査は、2022年から毎年実施されており、今回で4回目。2025年調査で見えてきたトピックスは、以下の通りだ。

まず一つ目は、「パートナー(配偶者・恋人)には料理ができてほしい」と考える人が、昨年比で3割減少したこと。「パートナー(配偶者・恋人)には料理ができてほしい」と考える人は、全体で15.8%となった。また性別で見ても、男性は昨年から6.6ポイント減少で13.1%、女性は6.5ポイント減少で18.6%と男女ともに減少傾向。

二つ目は、料理をするのを面倒に感じる人が直近4年間で増加傾向にあること。今年は2022年から11ポイント増加し、64%が料理をするのが面倒だと答えた。一方で、週1回以上料理をする人は昨年比6.7ポイント増で、67.6%。外食する頻度が昨年より減った人は、21.3%にのぼった。

左は「料理をするのを面倒に感じるか」、右は「昨年と比べて外食頻度が減ったか」について聞いたグラフ。

さらに、週1回以上料理している人に料理の内容を聞いたところ、自炊と出来合いの食事の利用が半々程度の人が、昨年と比べて増加。完全自炊の人は昨年から5.4ポイント減少し、「手作りとデリバリー(宅配)や惣菜や弁当、冷凍食品などの利用が半々程度」の人は、2024年から3.5ポイント増加した。

左は、2024年と2025年で聞いた「自宅でする料理の内容」について、「手作りが多い」と答えた割合の比較。右は、同じ質問で「手作りと、デリバリーや総菜や弁当、冷凍食品などの利用が半々」と答えた割合の比較。

そして、平日の食事には休日より「やさしさ」を求めており、休日の食事には平日より「楽しさ」を求めていることも判明。「電通 食生活ラボ」独自の感情区分を抽出したところ、平日では「食べる人の健康や好みに寄り添った料理を選びたい」「体に負担の少ない、まろやかで安心感のあるものを食べたい」といった“やさしさ”に関する項目が、休日の食事よりも高い傾向にあることがわかった。

その一方で休日では、「気分が高まる食事をしたい」「五感を使い心が満たされる食事をしたい」「ワクワク楽しませてくれる食事をしたい」といった“楽しさ”に関する項目が高いことがわかっている。

一番上の列が“楽しさ”、下から二番目が“やさしさ”に関する項目。

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