車内会話を募集するキャンペーンも展開
日産自動車が公開した、親子の車内コミュニケーションに着目した動画が話題になっている。11月11日から開始した新企画「#静かなサクラできいてみた」は、軽電気自動車「日産サクラ」の高い静粛性を訴求するもの。実際の親子4組が「サクラ」でドライブし、静かな車内で聞こえてきたリアルな会話を収めたWebムービーを制作した。家族の車内会話を投稿するサクラオーナー向けのSNSキャンペーンも展開している。同社は、日本でEVを普及させるためには「静粛性」といった機能的価値のみならず、そこから生まれる情緒的価値の提示が重要だとみている。
日産サクラの静粛性を情緒的価値として訴求する企画「#静かなサクラできいてみた」
「サクラ」は、モーター駆動による振動や騒音の少なさに加え、遮音材・吸音材の最適配置によってロードノイズや風切り音を効果的に抑制し、優れた静粛性を実現している。
同社は、ユーザーインサイトを深掘りする中で、子どもの送り迎えなど忙しい日々を送る子育て世代にとって、親子の車内コミュニケーションが何気ないながらも貴重な時間である点に着目した。
「車内での親子の会話」に関するアンケート調査を行ったところ、81.5%の親が「子どもとの何気ない会話が思い出になっている」と回答し、会話の重要性が示された。一方で、82.3%の親が「走行中の車内で子どもの声を聞き取りにくかった、あるいは聞き逃した経験がある」と回答。その理由は「エンジン音や走行音が大きかった」が51.4%で最も多かった。軽自動車は構造上、エンジン音が車内に響きやすく、回転数も高くなりやすい点が背景にあると考えられる。
