カンロは2025年7月にグミブランド「マロッシュ」のリブランディングを行い、競争の激しい市場で若年層の共感を獲得しています。一方ネット生命保険のパイオニアであるライフネット生命保険は、機能的価値と情緒的価値の双方を訴求するコミュニケーションに舵を切りました。
9月19日に宣伝会議本社で開かれた「ブランドマネージャー・カンファレンス」にカンロの髙島稔昭氏、ライフネット生命保険の川端麻清氏が登壇し、両社のリブランディングの取り組みを紹介しました。
9月19日に宣伝会議本社で開かれた「ブランドマネージャー・カンファレンス」にカンロの髙島稔昭氏、ライフネット生命保険の川端麻清氏が登壇し、両社のリブランディングの取り組みを紹介しました。
「グミ」がキャンディ市場の成長をけん引
――ブランドを支える組織体制のマネジメントの仕組みについてお伺いします。髙島
:カンロはマーケティング本部の傘下にマーケティング統括部、ブランド開発部、CX推進部という3つの部署があります。コーポレートブランディング業務は今年から加わったCX推進部が主に担当しています。
このほか、9つのプロダクトブランドがあり各ブランドにブランドリーダーがいます。上記の3部署を横断しているのでマトリックス型組織のような形態です。
カンロ マーケティング本部 ブランド開発部 部長 髙島稔昭氏(左)とライフネット生命保険 ブランドマネジメント部 部長/ブランドマネージャー 川端麻清氏
――プロダクトのブランディングとコーポレートのブランディングを同じマーケティング本部の中で担当しているんですね。髙島
:今年からその体制です。まずはコーポレートブランドを強化しながら、個々のブランドも強くしていくという考え方です。
川端
:ライフネット生命はインターネット上で保険を扱う会社なので、テレビCMなどのコミュニケーションが営業活動であり、またブランディングとしての位置付けも大きいと思います。
私の担当するブランドマネジメント部はクリエイティブ制作や広報、オウンドメディア・SNS運用などを担当しています。営業部門としては販売戦略を担うダイレクト企画部、ウェブサイト運用とプロモーションを担当するマーケティング部、またコンタクトセンターを有するカスタマーコミュニケーション部があり、これらの部門が集まりマネジメント会議などを経て販売活動の方針を決めて動いています。
