カンロとライフネット生命のリブランディング、CEP創出と情緒的価値の訴求に注力

カンロは2025年7月にグミブランド「マロッシュ」のリブランディングを行い、競争の激しい市場で若年層の共感を獲得しています。一方ネット生命保険のパイオニアであるライフネット生命保険は、機能的価値と情緒的価値の双方を訴求するコミュニケーションに舵を切りました。
 
9月19日に宣伝会議本社で開かれた「ブランドマネージャー・カンファレンス」にカンロの髙島稔昭氏、ライフネット生命保険の川端麻清氏が登壇し、両社のリブランディングの取り組みを紹介しました。

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髙島 稔昭 氏

カンロ
マーケティング本部 ブランド開発部 部長

2004年より菓子業界に携わり、2007年にカンロ入社。セールスを経て2012年から商品開発に軸足を移し、CVS市場に新たなカテゴリーを築いた「コンパクトサイズキャンディ」や、独自の食感で市場を席巻した「マロッシュ」などを開発。現在は「マロッシュ」ブランドマネージャー兼ブランド開発部長として、主力カテゴリーの成長戦略を牽引しつつ、新ブランドの創出に挑戦中。

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川端 麻清 氏

ライフネット生命保険
ブランドマネジメント部 部長/ブランドマネージャー

2009年にライフネット生命に入社。ライター兼プランナーとしてウェブサイトおよびSNS運用などを担当。保険代理店営業推進を経て、TVCM含むクリエイティブ制作担当となり、2021年にマーケティング部長に就任。ブランディング強化のため2024年よりブランドマネジメント部長/ブランドマネージャーとして、クリエイティブ制作、広報、オウンドメディア・SNS運用、各種ブランドコミュニケーション活動を統括。

「グミ」がキャンディ市場の成長をけん引

――ブランドを支える組織体制のマネジメントの仕組みについてお伺いします。

髙島:カンロはマーケティング本部の傘下にマーケティング統括部、ブランド開発部、CX推進部という3つの部署があります。コーポレートブランディング業務は今年から加わったCX推進部が主に担当しています。

このほか、9つのプロダクトブランドがあり各ブランドにブランドリーダーがいます。上記の3部署を横断しているのでマトリックス型組織のような形態です。

カンロ マーケティング本部 ブランド開発部 部長 髙島稔昭氏(左)とライフネット生命保険 ブランドマネジメント部 部長/ブランドマネージャー 川端麻清氏

カンロ マーケティング本部 ブランド開発部 部長 髙島稔昭氏(左)とライフネット生命保険 ブランドマネジメント部 部長/ブランドマネージャー 川端麻清氏

――プロダクトのブランディングとコーポレートのブランディングを同じマーケティング本部の中で担当しているんですね。

髙島:今年からその体制です。まずはコーポレートブランドを強化しながら、個々のブランドも強くしていくという考え方です。

川端:ライフネット生命はインターネット上で保険を扱う会社なので、テレビCMなどのコミュニケーションが営業活動であり、またブランディングとしての位置付けも大きいと思います。

私の担当するブランドマネジメント部はクリエイティブ制作や広報、オウンドメディア・SNS運用などを担当しています。営業部門としては販売戦略を担うダイレクト企画部、ウェブサイト運用とプロモーションを担当するマーケティング部、またコンタクトセンターを有するカスタマーコミュニケーション部があり、これらの部門が集まりマネジメント会議などを経て販売活動の方針を決めて動いています。

――ありがとうございます。続いてそれぞれの分野の市場動向や消費者意識などについてお伺いします。

髙島:国内キャンディ市場は成長を続けています。「飴」「グミ」「錠菓・清涼菓子」「その他(キャラメルなど)」に分類できますが、市場をけん引しているのは「グミ」カテゴリーです。2025年の市場はすでに1200億円を超えており(インテージSRI+業態計 2024年9月-2025年8月)、当社としては2030年にグミ市場は1500億円程度まで成長すると予想しています。

年代別で「グミ」はほぼ全世代で購入率が上昇しています。コロナ禍で在宅勤務をしている中で、ストレス発散目的やSNSなどデジタルコミュニケーションとの親和性の高さや、罪悪感の少ない小腹満たしなど、新しいカテゴリーエントリーポイント(CEP)が生まれたと見られます。この流れに沿って、各メーカーとも積極的に新商品を投入しているところです。

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