渋谷に突如現れた「ビッグタケ」、20億の潜在層へリーチ

サッカー日本代表2026年ホームユニフォームの発表に合わせ、渋谷の道玄坂広場に突然姿を現した巨大な久保建英選手──通称「ビッグタケ」。高さ約10メートル、横幅約7メートルのスケールで立ち上がるモニュメントは、10日間の限定展示にもかかわらずSNSを中心に国内外で大きな話題となった。

企画を担ったメディアコンシェルジュの大谷昭徳氏によれば、アディダスからのブリーフは非常にシンプルだった。「サッカー日本代表の新ユニフォーム発表にあわせて話題を最大化したい」。その一言に対し、同社が得意とする“大型OOH”で応えるべきだと考え、「渋谷の真ん中に巨大スタチュー(編注:英語の「statue」をカタカナ表記した言葉で、「彫像」を指す)を設置する企画した」という。「ネーミングは『ビッグタケ』。企画の核となるアイデアとして合わせてご提案しました」(大谷氏)。

バルーンではなく硬質造形にこだわった

アディダス側も「(サッカー日本代表の新ユニフォームの発表を)単なる商品発表としてではなく、いかにしてエンターテインメントとして話題を最大化するか」をミッションに掲げていた。そこで選ばれたのが、世界的にも人気の観光地・渋谷というロケーション。さらに、ビッグタケの外見にこだわった。SNSでの告知に使用した“カジュアルスタイルの久保選手”が、現実世界へ飛び出してきたような造形を採用。

制作において最も重視されたのは、とにかく“クオリティ”だ。従来、巨大スタチューはバルーン素材でつくられることが一般的だが、「キャラクターであれば問題ないが、実在する人物を扱う場合、それでは不十分」と大谷氏は語る。そこで人物部分のすべてを硬質造形で制作することを決断。当初はチームから反対もあったが、最終的に「ゴリ推しして実現に踏み切った」という。制作は、特殊メイクや造形で世界的にも知られるAmazing Jiro氏が担当。長年のタッグと信頼関係から“この規模で久保選手のリアルさを再現できるのは彼しかいない”と依頼した経緯があった。

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