「ケンタッキーレストラン」の隠された狙い 「クリスマス=チキン」の先に見据えるものとは

接点拡大による新規獲得も狙い

日本ケンタッキー・フライド・チキンが六本木でオープンした期間限定レストラン「KFC Christmas Restaurant」(12月2〜7日)が話題になっている。クリスマス限定メニューや定番商品を活用したオリジナルアレンジメニューを提供する取り組みだが、マーケティング部の大江文部長によると、この施策には様々な狙いがあるという。初のレストラン施策の背景とその意図について話を聞いた。

期間限定レストラン「KFC Christmas Restaurant」

店内でまず目を引くのは、クリスマスツリーを模したテーブルオーナメントや巨大な「パーティバーレル」だ。空間全体が温かみのある装飾に包まれ、クリスマスムードを存分に味わえる。

「持ち帰り」のイメージが強いケンタッキーだが、今回のリアルイベント開催には若年層の存在もある。大江部長によれば、最近の若年層は商品の機能だけでなく、体験や空間を含めた価値を重視する傾向がある。そのため今回は、商品提供にとどまらず、アレンジレシピや空間演出も含めて楽しんでもらうことを意識したという。

ターゲットは若年層に限らず、クリスマスの中心顧客である家族連れも含む。土日の六本木ヒルズには子ども連れが多いことから、幅広い層に楽しんでもらえる設計になっている。

これまでクリスマスにケンタッキーを購入していなかった新規顧客の獲得も狙いだ。レストランという場をつくることで、新たな接点を生み、ファン層を広げる意図がある。

固定イメージから脱却

マーケティング部の大江文部長(左)と、12月2日のメディア向けPR発表会でゲスト参加した辻希美

料理は、クリスマス限定メニューとして人気の「五穀味鶏 胸肉ロースト」を濃厚なトマトクリームソースと合わせたパスタのほか、「スモークチキン」を使ったシーザーサラダなど、既存商品をアレンジしたメニューを提供している。SNSでは「鶏肉がそのままでも美味しいのに、一手間加えることでさらに美味しくなっていた」といった絶賛の声が上がっている。

アレンジレシピで使用するスモークチキンやバーベキューチキンは、クリスマス限定で実際に店舗販売される商品だ。クリスマスではオリジナルチキンが注目されやすいが、限定メニューにも根強いファンがおり、今回のイベントを通じてその魅力も伝えたい考えだ。

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