カギとなるのは「ブランディング」「リード獲得」「アプリ」「eコマース」の4本柱
TikTok for Businessは、年末カンファレンス「TikTok Year End Summit 2025」を11月27日に都内で開催した。広告主や広告代理店などのパートナー企業に向けて、今年の振り返りに加え、2026年に向けたビジョンや戦略を発表した。その中で、今年ローンチされたEC機能「TikTok Shop」の成果にも言及。TikTok for Businessの調査(2025年7〜10月)によれば、2025年6月30日のローンチ1週後時点と10月末時点のGMV(流通取引総額)を比較すると、4カ月で約20倍に拡大した。
イベントではユーザーが購入に至る仕組みや、来年に向けた戦略として掲げる「ブランディング」「リード獲得」「アプリ」「eコマース」の4つの柱について解説した。
「TikTok Year End Summit 2025」でプレゼンする TikTok for Business Japanゼネラルマネージャーのアージュン・サーワル氏
「ブランディング」の一環として、TikTok for Business Japan執行役員の大久保賢氏は、商品の認知から検討、購入、継続に至る一連の購買プロセスをカバーする「フルファネル戦略」について説明した。
顧客が「商品を知らない状態」から「購入・利用する状態」へと進む流れを段階的に整理した「マーケティングファネル」は、一般的に3つに分類される。「アッパーファネル(認知)」「ミッドファネル(比較・検討)」「ローワーファネル(購買)」であり、TikTokはこれら各段階に応じた広告ソリューションを提供している。特に重視しているのが、ミッドファネルに位置する「ブランドコンシダレーション(検討)層」(購入の一歩手前にいるユーザー)だ。
