絵本も人気、グラフィックデザイナー 中村至男の90年代からの代表作と新作を展示

12月9日から、東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーにて「中村至男 オン グラフィック」が始まる。

中村氏は1990年に日本大学芸術学部美術学科卒業後、CBS・ソニー( 現ソニー・ミュージックエンタテインメント)に入社。1997年からフリーランスとなり、グラフィックデザインを起点に、広告、デジタルコンテンツ、映像、絵本、マンガ、アニメーション、CI、ブック、パッケージなどの制作をしている。1990年代には、アートユニット「明和電機」のグラフィックや、佐藤雅彦氏とともに取り組んだプレイステーション用ソフト「I.Q」などを手掛け、その鮮烈な視覚世界で注目されてきた。2006年には、佐藤雅彦氏とのコラボレーションによる「勝手に広告」展を同ギャラリーで開催している。

また、『どっとこ どうぶつえん』『はかせのふしぎなプール』(福音館書店)、『ぷっくりぽっこり』(偕成社)、『サンタのコ』(MUJI BOOKS)といった絵本も多数出版。『どっとこ どうぶつえん』はボローニャ・ラガッツィ賞優秀賞を受賞している。

  • 『どっとこ どうぶつえん』(2012)

  • 『ゆきだ ゆきだ』(2021)

本展では、これまで手掛けてきた広告や音楽業界の仕事、動画、絵本など、多分野の作品と合わせて、本展のために制作された新作も、代表作と織り交ざるようにあちらこちらに配される。中村氏のシンプルでぶれないグラフィック表現がどのように蓄積され、拡張されてきたか、代表作から新作までをあらためて俯瞰することで、簡潔な形や色の奥にある「何か」を見つけることができるかもしれない。

なお、中村氏は12月11日(木)〜14日(日)に開催される「TOKYO ART BOOK FAIR 2025」にも、井上庸子氏、山下ともこ氏と共に「上・中・下」として出展をしている。

  • 「提供 明和電機」(1996)

  • 「勝手に広告(中村至男+佐藤雅彦)の活動 No.6」(2006)

  • 「I.Q Intelligent Qube」(1997)

  • 『7:14』(2010)

21_21 DESIGN SIGHT 企画展「単位展-あれくらい それくらい どれくらい?」(2015)

  • 「中村至男展 2018」(2018)

  • 「ヒロシマ・アピールズ 2023」(2023)

「中村至男 on graphic」

会期: 2025年12月9日(火)~2026年1月31日(土)
場所: ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
時間: 11時~19時
休館: 日曜と祝日・12月26日(金)〜1月5日(月)
入場無料
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