「大喜利」で活躍する名セリフ、シリーズ広告が生んだ予想外の広がり
日本たばこ産業(JT)は12月2日から、企業広告シリーズ「鬼のゆく道」の第5弾「再会」篇の放映を開始した。俳優の山田孝之が扮する粗野な「鬼」が、さまざまな人との出会いを通じて「心の豊かさ」を学んでいく物語で、2024年4月から続くシリーズの最新作。CMの認知度・好感度は、同社の企業広告として過去最高水準を記録している。最新作は第1弾の「おばあさん」が再び登場。これまでのシリーズを振り返る演出もあり、まるで最終回のような展開が話題となっている。
山田孝之が演じる「鬼」
JTのパーパス「心の豊かさを、もっと。」では、多様な事業や取り組みを通じて社会に「心の豊かさ」を育むことを目指している。CMシリーズでは、「鬼」が少しずつ心の豊かさに触れ、変化していく姿を通じて、「心の豊かさとは何か」を問いかける意図がある。
第1弾から多くの反響が寄せられてきた。パブリックリレーション部 戦略担当課長の久保田調氏によると、鬼の印象的なセリフ「おい、ヒト。心の豊かさって、なんだ?」がネットミームとして広がりつつあるという。実際、「X」(旧Twitter)では、このセリフの後の答えをさまざまに変える大喜利のようなやり取りが見られる。
