日本プロモーショナル・マーケティング協会(JPM)は12月11日に、「JPM 次世代チャレンジコンテスト 2025」の最終審査会を開催し、マーケティング部門・クリエイティブ部門それぞれで各賞が決定した。プロモーション・ビジネスの次世代を担う学生や若手が集い、協賛課題「新しいカレー売場の創出」や自由課題「次世代のマーケティング展開」をテーマに、未来のプロモーション像を競い合った。最終審査会ではノミネートチーム(マーケティング部門は学生の部6チーム、一般の部5チーム/クリエイティブ部門はインストアクリエイティブ4チーム、ポップアップストア4チーム)が審査員の前でプレゼンテーションを行い、質疑応答も含めた白熱した議論の末、受賞作品が選ばれた。
マーケティング部門・学生賞は「満員電車の軽減による新しい通勤体験の創出」
マーケティング部門の「ベストチャレンジ賞」学生の部には、大阪工業大学の小林大将さん、シュレスタ・アロクさんによる「行動インセンティブで創る新しい通勤体験」が選ばれた。ビーコンを活用して満員電車の軽減を図り、アプリから取得した通勤データの分析から快適な通勤像を導いていく。すでに鉄道会社と連携しながら事業化に動いている点が高く評価された。
表彰式で小林さんは、「ベストチャレンジ賞をいただき本当にうれしく思います。大阪から足を運んだ甲斐がありました。これからもこのビジネスプランをさらにブラッシュアップしていきたいです」と、今後の実装に向けた意欲を語った。
マーケティング部門・ベストチャレンジ賞(学生の部)受賞の大阪工業大学の小林大将さん
マーケティング部門・若手賞は「スーパーマーケットの令和的価値創出」
同じく「ベストチャレンジ賞」一般の部には、スピン AE事業ユニットの清水佑輔さん、甲斐郁美さん、馬場遼太さん、池田ゆいさんによる「Supermarket 3.0 — 商い文化の再発明 ~AIと人がつくる『買い物以上の価値』~」が選出された。スーパーマーケットの無人化やキャッシュレス化といった環境変化を踏まえ、AIと人が共創する“買い物を超えた体験価値”の将来像を提示した点が評価されている。


