磁気健康ギア「Colantotte」を販売するコラントッテは12月15日、東京メトロ新宿駅構内に「ホントはみんな肩コリ展」の交通広告を掲出。ビジュアルには、「モナリザ」「真珠の耳飾りの少女」など有名絵画を起用した。期間は12月21日まで。
本企画で表現したのは、「誰もが一度は見たことのある名画」の登場人物が、現代人と同じように肩こりに悩んでいたらという“もしも”の世界。“肩こり悩みを隠しながら日々耐えて頑張る人”の代表として名画の登場人物を起用し、肩こりに耐える人たちの気持ちを代弁することを目指した。
コラントッテ マーケティング部の中島理恵子氏は、交通広告という手法を選択した理由について「インパクト大のユーモアあふれる広告を、思わず立ち止まってじっくりみて笑っていただきたいと考えた」と話す。
「年末は何かと忙しい時期です。そんな中、物理的に立ち止まって少しだけ笑って幸せな気持ちになってもらう、それはデジタルではなく交通広告でしかできないことだと思いました。ビジュアルはデジタル制作ですが、名画がつくられた当時の画材特有の重厚なタッチを忠実に再現することや、辛そうな微妙な表情を表現することにこだわっています。イラストの出力サイズが非常に大きかったため、細部において一切の妥協が許されませんでした。
また遠目に見ればわからないような部分でも、交通広告のサイズでは近くに寄って詳しくみることができてしまいます。そこで、デジタル特有の平坦さが見えてしまっては名画の雰囲気が壊れてしまう。そのため筆の運びはもちろんのこと、数百年の時を経た名画特有の『絵具のひび割れ』などの質感まで徹底的に描き込み、オリジナルが持つ歴史の重みまで含めて加工・再現することに注力しました」(中島氏)。
また、広告を見る通行人の頭の中に既にある「本物の名画のイメージ」から、あえてギャップを意識。「肩こりに苦しむような、つらそうな表情の人物」を展示し、寒さで肩こりが気になる季節に「血流促進・コリ緩和といえばコラントッテ」というメッセージを、クスッと笑ってしまうようなユーモアとともに届けている。
モチーフにした名画は、バーバラ・クラフト「モーツァルトの肖像」/ルノワール「女優ジャンヌ・サマリーの肖像」/レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナリザ」/フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」/フェルメール「真珠の耳飾りの少女」の5種。

