なぜ今「アナログ感」なのか? アフラック新CMが狙う、無形商品への信頼醸成

年末年始の「家族会議」を促す

アフラック生命保険は12月22日、新商品「ほしい安心で『生きる』を彩る保険 あんしんパレット」を発売した。これに合わせて、俳優の吉田鋼太郎、濱田マリ、比嘉愛未、本田響矢を起用した新テレビCM2篇、WebCM3編の公開を開始した。

アフラックダックと暮らし始めた家族の物語で、自身の健康を気にし始めた父(吉田)と母(濱田)、育児に奮闘する長女(比嘉)や社会人1年目の長男(本田)が、将来への備えを家族と相談する内容。実際に家族が顔を合わせやすい年末年始に将来について話し合うきっかけを作り、保険商品の検討につなげる狙いだ。

WebCM「大人なんだから」篇

SIXのクリエイティブディレクター・プランナーの雨海祐介氏によれば、この4人が演じる家族は、リアルさよりも寓話的な分かりやすさとキャッチーさを意識して構成したという。一家の大黒柱としての安心感とお茶目さを兼ね備えた父、明るく芯のある母、しっかり者の長女、そして少し甘えん坊な長男と、それぞれの性格や家族内での立ち位置を考慮してキャスティングが行われた。

今回のCMには、ライフステージの変化に合わせて柔軟に備えられる「あんしんパレット」があれば、夢や不安を抱えながらも前向きに生きていけるというメッセージが込められている。

テレビCM「みんなの宣言」篇では、家族がそれぞれの想いを抱えながらも、「あんしんパレット」と共に自分らしく生きていく決意を、父・吉田の掛け声に合わせて全員で宣言する。一方、「心配が増えたら」篇では、健康が気になる年齢になった両親が、後から必要な分だけ保障を継ぎ足せる商品のメリットを実感する様子を描いている。

WebCM「子どもと家族を守る」篇は、体調不良で慌ただしい比嘉夫婦のもとに、さらに慌てた様子の父・吉田が現れる。親子3世代の日常的な風景をコミカルに演じており、アフラックダックを見て安心した吉田が思わず赤ちゃん言葉になってしまうシーンが大きな見どころだ。

「結婚への備え」篇では、結婚に漠然とした憧れを持つ弟に姉が人生の先輩として助言し、「大人なんだから」篇では、社会人になったばかりの息子に母がアドバイスを送る。

演出面では「アナログ感」にこだわっている。舞台となる家や庭の美術、ロゴの提示方法、アフラックダックの登場シーンに至るまで、可能な限りCGを使わずに制作した。商品の仕組みを説明するアニメーションも手触り感のあるトーンで統一されており、保険という無形の商品に温かみと優しさを宿らせる効果を狙っている。

年末年始は家族が集まり、将来について話し合う機会が増える時期だ。CMを通じて自身の未来を考えるきっかけを提供し、その選択肢として商品を検討してもらうことを目指している。同社のブランドプロモーション課長・山本優子氏は、同商品がさまざまなライフステージに柔軟に寄り添い、顧客が自由で自分らしい未来を歩む手助けをしたいと語っている。

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