「鬼滅の刃」が1万2000ブランドの頂点に
■推しエンタメブランド価値ランキング結果一覧
2025年、「推しエンタメブランド価値ランキング」で首位を獲得したのは、8月に1万5033GEMを記録した「鬼滅の刃」です。7月18日に公開した劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』の興行収入が、公開3日間で55億円を超える大ヒットを記録。8月調査では、前月比で「推しファン人数」が127万人増、「支出金額」が63億円増、「接触日数」が1421日増と、すべての指標で大幅に躍進。結果的に「推しエンタメブランド価値」を引き上げ、2位以下に大きな差をつけました。
2位は9028GEMの「ポケットモンスター(ポケモン)」でした。最大月となった10月の16日に家庭用ゲーム『Pokémon LEGENDS Z-A』が発売され、「推しファン人数」が2021年1月の調査開始後の最高値を記録しました。3位には8726GEMの「Snow Man」がランクイン。最大月を記録した10月に、5thアルバム『音故知新』の特設サイト開設や最新曲の先行配信に加え、11月~26年1月開催の5大ドームツアーが控えるなど、推し活の意欲が高まる話題が集中しました。
モンハン・Switchが急上昇
2025年の「推しエンタメブランド価値 急上昇ランキング」の1位は、前述の総合ランキングでも首位を獲得した「鬼滅の刃」でした。続く、2位~4位にはゲーム関連のエンタメブランドがランクイン。2位の「モンスターハンターシリーズ」は2月にシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』がリリース、3位の「Nintendo Switch」は6月に発売された次世代機「Nintendo Switch 2」が話題に、4位の「ポケットモンスター(ポケモン)」は10月に最新タイトルが発売されました。5位に入ったのは「チェンソーマン」。9月の『劇場版チェンソーマン レゼ篇』の公開が推しエンタメブランド価値を押し上げました。
2025年は顔ぶれ変わらず、2026年の勢力図はどうなる?
2025年は、総合、急上昇ともに首位を獲得した「鬼滅の刃」の強さが群を抜いていました。唯一の1万GEM超えというだけでなく、1万5000GEMにまで達する熱量の高さで他を圧倒。さらに、前年最大月との差分が8,792GEM、2025年の最大月の値が15,033GEMと倍近い躍進をみせており、勢いが増すばかりです。
急上昇ランキングでは、「Mrs. GREEN APPLE」が唯一2年連続TOP10入りしました。結成10周年のアニバーサリーイヤーを駆け抜け、年末の「紅白歌合戦」への出場も控えるなど、一過性のブームに留まらない、盤石な人気を築き上げています。
一方で、総合ランキングTOP10の顔ぶれに注目すると、前年から大きな入れ替わりはありません。来年は勢力図を塗り替えるような、新たなエンタメブランドのランク入りがあるのか、今後の展開が注目されます。
出典:「推しエンタメブランドスコープ」
毎月約3万人、全国に住む15~69歳の男女に対して、メディアを横断し「いま、推しているエンタメブランド」に関する大規模調査を実施。エンタメブランドの価値をメディア横断でとらえ、<推しファン人数><支出金額><接触日数>を集計しているほか、これらの値から総合指標<推しエンタメブランド価値(単位:GEM)>を算出しています。



