畑芽育起用で1700万再生、東急電鉄の企業CMが若年層に的を絞るワケ 新作は安全対策を訴求

将来の採用を見据えた戦略

東急電鉄は、俳優の畑芽育を起用した企業CM「いいこと、つづくよ、どこまでも。」シリーズの第2弾「安心乗車篇」を12月11日から公開している。ホームドアや防犯カメラの設置など、同社が進める安全対策を訴求。今年3月にスタートした同CMシリーズは若年層をターゲットとしており、第1弾の「鉄道ネットワーク拡充篇」と「環境篇」は、同社の公式YouTubeチャンネルで累計1700万回以上(12月10日時点)再生されるなど、大きな効果を上げている。

企業CM「いいこと、つづくよ、どこまでも。」第2弾「安心乗車篇」

シリーズ第2弾「安心乗車篇」では、日々の暮らしの中で抱く安心感をテーマに、同社が安全性向上を目的として取り組む施策を紹介する。具体的には、全駅(世田谷線、こどもの国線を除く)への「ホームドア・センサー付固定式ホーム柵の設置」や、全車両への「LED蛍光灯一体型防犯カメラ」の設置。「安全で安心な移動をこれからも変わらず提供し続ける」というメッセージを届けるとともに、同社が2019年から掲げるスローガン「人へ、街へ、未来へ。」を踏まえ、「沿線の街づくりに携わり、暮らしに根付いた企業」としての想いも込めているという。

物語は、妹(清島千楓)が東京で一人暮らしを始めるにあたり、東急線沿線に暮らす姉(畑芽育)と一緒に物件探しをするという設定だ。「田園調布駅旧駅舎」を舞台に、姉妹の何気ない会話を通じて、同社が取り組む「安全・安心」の施策を伝えていく。

同シリーズは若年層への企業認知度向上を目的としており、畑芽育の起用も若年層の共感を得る狙いがある。鉄道業界は人口減少に加え、列車の運行時間に合わせた不規則な勤務なども背景に人材確保が難しい。特にZ世代を含む若年層では、業界や企業に対する認知度の低さが課題になっている。

東急電鉄CM「安心乗車篇」30秒ver

幅広い層ではなく、戦略的に若年層へターゲットを絞り、動画配信したことが効率的なリーチにつながったとしている。同社によるとSNSでもポジティブなコメントが多数寄せられており、とりわけ畑芽育の等身大の語り口がZ世代を中心に共感を呼んだと見ている。

担当者は「畑芽育さんの共感しやすい等身大の演技が若年層を中心とした視聴者世代にマッチし、姉妹の設定や心地よい安心感を伝える演出が好印象につながっていると推測している」とコメントした。認知度向上を目的とした企業ブランディングとして、SNSでの投稿数や話題性だけでなく、共感や安心感といった情緒的価値も訴求していきたい考えだ。

第1弾の「アクセス向上」や「環境配慮」に続き、今回「安心感」をテーマに据えた理由については、「地域の暮らしを支えるインフラとして、当社は安全で安心な移動を提供し続けている。安全性向上の取り組みを紹介することで、日常の移動における安心感をお客さまに届け続けるというメッセージを込めた」と話した。第1弾、第2弾の反響を受け、第3弾についても検討を進めているという。

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