新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、お健やかに新しい年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
2026年の世界経済は、依然として不確実性を抱えながらも、新たな成長機会を模索する局面にあります。地政学的リスクやエネルギー・食料問題、気候変動への対応といった課題は続いておりますが、同時にAIや量子技術、グリーンテクノロジーの進展が産業構造を大きく変えつつあります。国内においても、人口減少や人材不足という構造的課題に直面する一方で、デジタル化・自動化の加速が新しい価値創造の可能性を広げています。
広告業界に目を向けると、生成AIの高度化やデータ活用の進展により、コミュニケーションのあり方はさらに多様化しています。パーソナライズされた体験や、没入型コンテンツの普及は、生活者との関係性をより深く、双方向的なものへと変えています。しかしその一方で、情報の信頼性確保、プライバシー保護、倫理的なガイドラインの整備は、業界全体で取り組むべき喫緊の課題です。
また、サステナビリティやESG経営の重要性は一層高まり、広告が果たすべき役割は「企業の姿勢を社会に正しく伝えること」から「社会課題解決に寄与するコミュニケーション」へと進化しています。広告は単なる情報伝達ではなく、持続可能な社会を共創する力を持っています。
本協会は2026年、以下の4つを活動方針の柱として取り組みます。
1.生活者の信頼を得る広告活動の推進
信頼性・透明性を重視した広告のあり方を確立し、業界全体の健全性を高める。
2.人材育成と次世代への継承
デジタル・AI時代に対応できる専門性と倫理観を備えた人材の育成を強化する。
3.広告コミュニケーションにおける効率効果の追求と諸課題の解決
アドバタイザー視点での効率性・有効性を高めるため、媒体横断的な指標整備とデータ利活用を推進する。
4.協会活動の広報・発信の強化
協会の存在意義と社会的認知度を高めるため、情報発信体制を強化する。
変化のスピードが増す時代において、広告は「人と人をつなぐ力」をさらに発揮し、社会に貢献する存在であり続けなければなりません。本年も、関係するすべての皆様の変わらぬご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様にとって2026年が希望に満ちた一年となりますよう心より祈念し、年頭のご挨拶といたします。
理事長
川村和夫


