謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
近年、私たちは大きな変化の中にいることが当たり前になってきています。昨年は、政界の大きな再編や5万円台に到達した日経平均株価、大阪・関西万博やインバウンドの活況、そしてスポーツ界における日本人選手の活躍など、世の中の変化の潮流とそのエネルギーの力強さを感じさせられる一年でした。そして、この社会の活発な動きは、生成AIをはじめとするテクノロジーの加速度的な進化と、常に表裏一体です。広告業界においても、競争激化と変革の波が押し寄せる中、私たちもまた環境に応じた変化と成長とが求められています。
昨年4月、博報堂と博報堂DYメディアパートナーズは経営統合し、「新・博報堂」として新たな船出を切りました。その最大の目的は、複雑化・複層化するクライアントの課題、特に事業課題の解決までを視野に入れた提案に対応することにあります。生活者とのコミュニケーションは、いまや従来の広告やメディアという枠にとどまらず、日常にあふれるあらゆるインターフェースを通じたものへと変化しています。このような変化を見据えて、マーケティングデータやメディアデータをはじめ、各種接点で得られるデータを統合し、フルファネルマーケティングをサポートする体制を再構築しました。
博報堂は、「生活者価値デザイン・カンパニー」として、世界にまだない価値や幸せをデザインしていくというビジョンを掲げています。私たちの使命は、広大な生活者インターフェースを通じて、クリエイティビティを発揮し、まだ見ぬ新しい驚き・感動・幸せをもたらす生活者エクスペリエンスを提供することです。それがクライアント課題の解決と、私たちの事業成長に直結すると確信しています。
ビジョンを形にするため、私たちは、新・博報堂のリソースを総動員します。広告コミュニケーションにとどまらず、ブランドを起点とした経営支援事業や、顧客接点の開発・実装、産官学さまざまなパートナーと連携してのイノベーション型事業など、すでに様々なアクションが始まっています。またAIに関しても、自動化や効率化にとどまらず、人間の能力とクリエイティビティを拡張するものという考えを根底にした“AI-POWERED CREATIVITY”を打ち出し、生活者発想のさらなる進化を目指してまいります。
多くの皆様とも力を合わせながら、“広告会社”の枠を超えて、生活者とのあらゆる接点、あらゆる瞬間に新たな価値を提供し続けてまいります。
私たちが掲げる目標は、一人ひとりの社員の活躍によって成し遂げられるものです。博報堂は「人が資産」の会社であり、「粒ちがい」に輝く社員の集合体です。それぞれの内に秘めた想いを燃やし、仲間と共に世にまだない仕事に挑戦したり、唯一無二のキャリアを切り拓いていけるよう、会社の様々な仕組みを通じて後押しし、社員の成長と会社の成長が重なる「幸せで、豊かな成長」の実現を推進していきます。
ご関係のすべての皆様と共に、新・博報堂として真価を示し、この2026年を実り多い年にしてまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
代表取締役社長
名倉健司

