多様な事業のシナジーを訴求
三菱重工業は、俳優の北川景子が出演するテレビCM「技術をつないで、世界を動かせ。」篇を1月1日から全国で放映している。三菱重工グループのタグライン「Move The World Forward」に込めた想いを伝える狙い。クリエイティブ面ではシンプルな白い空間と矢印アイコンのアニメーションが特徴的で、背景の白、衣装の黒、矢印アイコンの赤の3色を基調に、美しさと躍動感の両立を追求しているという。
CMは幅広い世代をターゲットとしているが、特に就活生やその親世代への訴求を重視している。ブーメラン効果も期待し、同社グループの社員も重要なターゲットの一つと位置づけている。
「世界中のお客様やパートナー、地域社会とともに、持続可能な社会の発展に向けて世界を着実に一歩前へ進めていく」というメッセージを体現する存在として、凛とした佇まいで幅広い世代から支持を集める北川を起用した。
CMでは、白い空間をまっすぐ前へ進みながら「シナジーでその先へ」と語りかける北川が登場。歩みとともに、グループの強みである多様な技術や人材をつないで生まれる「シナジーの力」を、矢印アイコンのアニメーションで表現。海から陸、空、宇宙まで幅広い事業フィールドで展開する同グループのさまざまなソリューションへ、矢印が次々と波及していく。
こうした要素を通じて、グループの強みである多様な技術や人材をつなぐことで生まれる「シナジーの力」により、「世界を前に進める」という企業の意志を表現しているという。
「技術をつないで、世界を動かせ。」篇 (30秒)
同グループが経営方針のひとつに掲げる「Innovative Total Optimization」(略称ITO)の概念を、社内外にわかりやすく伝えることも目的の一つ。ITOとは、多様な製品・サービスに加え、経験知や技術、ITシステムなど、三菱重工グループが有するポテンシャルを「全体最適」の視点で引き出し、多様な事業が提供価値を質・量の両面で「領域拡大」することで、大きなイノベーションを生み出す方法論を指す。CMでITOの概念をわかりやすく伝えることで、社内外の理解促進につながり、グループのブランドイメージ向上に寄与すると見ている。
グループ戦略推進室広報部の髙橋弘行氏は「三菱重工グループの強みやポテンシャルを感じていただき、お客さまやパートナーの当社ファンの拡大、ならびに就活生の就職意欲の向上など、ステークホルダーの皆さまの理解深化につなげることを目指している。これにより、ブランドイメージの向上を図りたい」と話した。
2026年に特に注力していきたい事業分野としては、CMにも登場するガスタービンなどのエネルギー関連事業が主軸となるという。一方で、海から陸、空、宇宙にわたる幅広い事業フィールドで展開する製品群も、三菱重工グループの大きな強みであることから、髙橋氏は「未来を見据えると、これらの製品や技術の『シナジー』をさらに高めていくことも、注力すべき重要なポイントだ」と話した。

