受験応援で「がんばれ」という言葉を封印する理由 明かされた早稲田アカデミーの広告シリーズの「ルール」

中学受験の「サンデーショック」は意識せず

小中高生を対象とした進学塾を運営する早稲田アカデミーは、受験生応援シリーズ広告「You’re the HERO.」の2026年版新グラフィックを1月5日に公開した。あわせて、6秒動画CM「You’re the HERO. 中学受験篇 6秒」「You’re the HERO. 高校受験/大学受験篇 6秒」の配信も開始した。

「You’re the HERO.」の2026年版新グラフィック(中学受験篇)

「You’re the HERO.」は、早稲田アカデミーが2016年から展開している広告シリーズ。2025年のグラフィックでは、「他人軸で生きて流されるのではなく、自分軸で生きることが大切だ」というメッセージを込めた。

2026年版のグラフィックでは、「君は、誰のせいにもしない君へ成長した。」(中学受験篇)、「うまくいかない時も、君は憧れることをやめなかった。」(高校受験篇)、「焦って、悩んで、かっこ悪くていい。それが、底力の正体だ。」(大学受験篇)というメッセージを掲げた。

コピーライターの米田恵子氏によると、このキャンペーンでは「『がんばれ』という言葉を使わない」ことをルールにしているという。

理由について米田氏は、「他人から言われなくても、受験生はすでに自分を信じる粘り強さや、自分を奮い立たせる熱量を身につけた状態で本番を迎えているから」と説明。そのうえで、「そんな頼もしい自分がついていることを思い出してもらうメッセージが、受験生へのいちばんの応援になる」と話した。受験生だけでなく、社会人の共感も意識したメッセージになっている。

土壇場での受験生像は変わらず

同シリーズが始まった2016年からの10年で受験環境は変化しているが、受験生像についてクリエイティブディレクターのサトー克也氏は「この広告の掲載時期である土壇場においては、何年も前の受験生と変わりはないと思っている」と話す。さらに「オーディションでも撮影でも、真剣な眼差しは普遍的だと思った」と強調した。

今年は「サンデーショック」の影響で中学受験の日程が例年と異なり、受験生にとって落ち着かない状況になりやすい年だと言われている。サンデーショックとは、入試日が日曜日と重なることで翌日に振替休日が生じ、学校側が日程を調整する結果、受験スケジュールが例年と変則的になりやすい現象を指す。

一方でサトー氏は、どの状況においても土壇場の学生を応援する姿勢は変わらないため、「サンデーショック」については特別意識していないという。

同氏は「毎年、SNSの投稿などを見ていると、早稲田アカデミーのこのシリーズを見かけることで、『今年も、この季節になったか…』と季節を感じてくれている人が見受けられる。早稲田アカデミーのこの広告が、この国のこの時期の『季語』になれれば幸いと思って従事している」と話した。

スタッフリスト

企画制作  ADKマーケティング・ソリューションズ、サン・アド、ダイコク
CD+企画+演出 サトー克也
C 米田恵子
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AD 池田泰幸
D 久保あずさ
Pr 中川美幸、重長奈津美
APr 亀卦川優
撮影(グラフィック) 日下将樹
撮影(映像) 岡本和大
レタッチ 沖健介
CAS 大徳京聖
編集 加納秀人
AE 岡安勇人、一杉卓磨、中田恵子、土橋裕大、平田美奈、草野達哉
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