再燃するレコード人気 デジタル時代に「アナログ体験」がウケるのはなぜか?

2024年のレコード生産金額は2014年から約11.6倍(一般社団法人日本レコード協会調べ)と近年、若者層を中心にレコード人気が再燃。デジタル化が進展した現代において、「アナログ体験」がウケている。こうしたトレンドを捉え、音響機器メーカーのオーディオテクニカは2025年11月2日~11月3日に、東京・築地本願寺で感性を刺激する蚤の市をコンセプトに「Analog Market 2025(アナログマーケット2025)」を開催した。なぜ、いまアナログな体験に注目したのか?本イベントの総合プロデュースを担当する同社ブランドコミュニケーション課・マネージャーの松本総一郎氏に話を聞いた。
 
※本記事は情報、メディア、コミュニケーション、ジャーナリズムについて学びたい人たちのために、おもに学部レベルの教育を2年間にわたって行う教育組織である、東京大学大学院情報学環教育部の有志と『宣伝会議』編集部が連携して実施する「宣伝会議学生記者」企画によって制作されたものです。企画・取材・執筆をすべて教育部の学生が自ら行っています。
 
※本記事の取材・執筆は教育部修了生・直島朋弘が、また取材には黒田恭一(修了生)が参加しました。

―――オーディオテクニカが「Analog Market 2025」というイベントを企画した背景を教えてください。

松本:もともと「Analog Market」は、当社の創業60周年にあたる2022年の記念イベントとして企画されたものです。それ以降、2024年を除き1年に1度の開催を続け、今回で3回目となりました。

私たち、オーディオテクニカは振動を電気信号に変換する「アナログトランスデューサー」の製造をコア技術として持つ音響機器メーカーなのですが、レコードカートリッジの製造から始まった歴史もあり、アナログ的な世界感を重視するカルチャーを持っています。レコード盤を手に取り、針を落とす身体性や、集中してその音に耳を傾け、聴くことを愉しむ豊かな時間が人間の感性を刺激するなど、アナログだからこその価値というのは現代においても健在です。そうした価値を広く発信するために、本イベントを企画してきました。

私たちは、音楽を鑑賞するためのオーディオ製品を主軸としつつ、同時にマイクロホンなど、音楽を「創る」ためのプロフェッショナル機材も手がけています。これらは世界中のレコーディングスタジオや放送の現場で、長年にわたり信頼をいただいています。芸術作品が生まれる「入り口」から、それがリスナーに届く「出口」までを技術で支える私たちだからこそ、できることがあるはずです。

素晴らしい作品を生み出すクリエイターの方々と、新たなインスピレーションの源泉となるような場を共創したい。 本プロジェクトは、そのような想いと背景から生まれたものです。

音楽を「創る」ためのプロフェッショナル機材

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