発端は「おかわりもいいぞ!」ミーム、「擁護」多数でも謝罪が必要だったワケ ほっかほっか亭が重視した著作権・コンプラ

ほっかほっか亭は1月22日、X(旧Twitter)の公式アカウントからの投稿について謝罪した。一般ユーザーの投稿をリポストした際、漫画作品の一コマが無断転載されたものであることに気づかず、結果として著作物の無断転載に加担する形となったためだ。引用された漫画はネットミームとしても定着しており、「漫画の内容への無理解」を指摘する声も多かったという。今回、同社が謝罪に至った理由を取材した。

1月22日に投稿したお詫び

1月22日に投稿したお詫び

謝罪投稿では「昨日、弊社公式X(旧Twitter)からの投稿に関しまして、多大なるご心配とご不快な思いをおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」とした上で、「引用した画像が漫画作品の一コマであることに加えて、その背景を十分に理解せぬまま引用リポストを安易に行ってしまいました」と経緯を説明した。

さらに「ユーザーの皆さまへの配慮に欠けた、企業公式アカウントとして極めて不適切な振る舞いであったと深く反省しております」とコメントした。当該投稿は既に削除し、今後は「投稿前の確認プロセスおよびコンテンツの取り扱いに関する社内教育を根本から見直し、誠実な情報発信に努めてまいる所存です」と再発防止を表明した。

問題の発端は1月14日に投稿された一般ユーザーの投稿だった。「父親がほっかほっか亭の焼肉弁当を買ってきてくれた」というコメントとともに、ある漫画作品の1コマを引用したものだ。

ほっかほっか亭の公式アカウントはこれに対し、1月21日に「ほっかほっか亭の牛焼肉弁当。お父さまに感謝ですね。」とリポストした。引用されたコマ自体は、男がおいしそうにカレーを頬張る場面を描いたものだが、実際には、少年兵を養成する施設で成績によって食事量に大きな差がつけられるなか、ある日「おかわり自由」でカレーを食べさせた直後に、教官が毒ガスを用いた訓練を開始する展開の一部だ。食事が非人道的な訓練の一環だったことが明かされる内容で、「おかわりもいいぞ!」という教官のセリフとともにネットミームとしても定着している。

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