PR会社などを抱えるサニーサイドアップグループ(東京・渋谷)は1月26日、同業のビルコム(東京・港)の全株式を取得し子会社化すると発表した。SaaS型の広報効果測定ツール「PR Analyzer」を提供するビルコムを傘下に置くことで、PRテクノロジー領域を強化するとともに収益基盤の多様化を図る。株式取得は3月初旬の予定。取得額は非公表。
ビルコムは2003年、現CEOの太田滋氏が創業した。2016年に「PR Analyzer」を提供開始。2019年には広告媒体データを掲載する『月刊メディア・データ』を前発行元から引き継いだ。売上高は14億9800万円(2024年12月期)。従業員数は約100人。
サニーサイドアップグループは、PR会社サニーサイドアップなど8社の連結子会社を持つ持株会社で、ビルコムもグループの1社として事業を継続する。太田氏は引き続き同社のCEOを務めるほか、サニーサイドアップグループのCPTO(Chief PR Technology Officer)とグループPR Tech戦略担当に就任する。
サニーサイドアップは、現グループ社長の次原悦子氏が1985年に設立。PR事業の傍らスポーツ選手のマネジメントや飲食店事業でも知られる。PRを含む主力のブランドコミュニケーション事業の領域を拡張させる成長戦略を描いている。2026年6月期の連結売上高は205億円の見込み。この度の買収の業績インパクトは精査中としている。
PR業務における成果の可視化や、データに基づいた戦略設計・改善への関心が高まるなか、テクノロジーを活用したソリューション提供の重要性が増している。業務の実行からデータに基づく効果測定までを支援する体制を整えるほか、ビルコムの技術力をもとに新たなサービスの開発も視野に入れている。
