受賞店のネット予約対応を促す
カカクコムが運営するレストラン検索・予約サービス「食べログ」は1月26日、「The Tabelog Award 2026」(食べログアワード)の授賞式を開催した。ノミネート店舗(733店舗)のうち、最高賞である「Gold」(ゴールド)受賞店は36店舗となった。地方のローカル店の躍進が目立ち、特に静岡県はゴールド受賞店が4店に上り、同社は同県を「美食王国」と称した。国内の利用者だけでなくインバウンド客の予約も増えており、今後もこの傾向は加速しそうだ。
上級執行役員 食べログカンパニー長の鴻池拓氏
ノミネート店の中からユーザー投票によって各賞が選出されるアワード。今回で10回目の節目を迎え、ノミネート店舗数は733店舗と過去最多を記録した。
食べログは現在89万店舗以上が掲載されており、口コミ数は8706万件以上、20年の累計予約数は4億9647万人に上る。
「食べログアワード」は2016年にスタート。対象期間において食べログの点数「4.0」以上を一定期間獲得した店がノミネートされる。
ノミネート店に対しては、食べログユーザーによる投票を実施し、「Gold」「Silver」「Bronze」の各賞に加え、「Best New Entry」「Best Regional Restaurants」の部門賞を決定。ノミネート店の料理人による投票で決まる「Chefs’ Gold」という賞もある。
特定の専門評論家だけでなく、ユーザーが自ら決定するアワードである点が大きな特徴で、その根底には「権威よりも民意」という考えがある。
10回目となる今年は、ビジュアルとコピーを刷新した。新たに掲げたメッセージは「日本が世界に誇る『美味しい』の最高峰」。上級執行役員 食べログカンパニー長の鴻池拓氏は「食を愛する全ての人へ美味しい幸せを届ける。その作り手たちに敬意と賞賛を送り、日本中、そして世界中に美味しいを広めたい」と、新キーメッセージに込めた思いを語った。
「美食大国」静岡県
今回のノミネートは、その土地ならではの食材や気候、自然環境といった個性を生かしたローカル店が多数注目された。特に、静岡県では日本料理の「温石」(焼津市)、フレンチの「馳走西健一」(同)、天ぷらの「成生」(静岡市)、うなぎの「瞬」(同)の4店舗がゴールドを受賞した。
静岡が注目された要因について、鴻池氏は「技術や素材へのこだわりという点では、同じくらい力を入れている店がほかにもたくさんあるが、静岡は東西どちらからも行きやすい、という点はあるかもしれない」と分析。静岡に限らず、今年は「その土地でしか食べられないもの」が評価される傾向があった。
ラーメン、うどん、カレーといった国民的定番食が今年も多数受賞。さらに今年は、とんかつやうなぎが躍進した。鴻池氏は「もともと日本人に人気のジャンルだ。次世代の若い作り手がさらに技術を突き詰め、日々進化していっているのが、とんかつやうなぎというジャンルで顕著に見られた」と説明した。
