講談社は1月22日、フィギュアスケートを題材とした漫画『メダリスト』(作:つるまいかだ)の新刊である14巻発売を記念した新聞広告を朝日新聞に出稿した。クリエイティブは登場人物ごとに5種類あり、東京本社版、大阪本社版、名古屋本社版、西部本社版、北海道支社版で刷り分けて展開された。
テーマは「演技開始1秒前」。フィギュアスケートの試合で演技が始まる前、拍手が鳴り止み、音楽が流れ出す直前の一瞬を切り取った。
広告には主人公の結束いのりをはじめ、明浦路司(元アイスダンサーでいのりのコーチ)、狼嵜光(高難度ジャンプを飛ぶ天才少女でいのりのライバル)、夜鷹純(五輪金メダリストで光のコーチを極秘に務めている)、岡崎いるか(いのりのライバルの高校生)の5人が、それぞれ単独で登場。キャラクターごとに異なるコピーを添えた。
広告の制作を手がけたのは博報堂のアクティベーションプラナー、嶋元司氏らのチームだ。
今回発売される14巻は、いのりが国際試合「ジュニアグランプリファイナル」に出場し世界のライバルとしのぎを削るストーリー展開。そこで制作チームのメンバーで、11月に東京都内で開催された「全日本ジュニア選手権」を実際に観戦した。そこから「演技開始1秒前」という、今回の新聞広告のテーマが生まれた。
「実際に試合を観戦し、競技のアツさを改めて考えました。最も印象的だったのは、拍手が鳴り止んで音楽が流れ出す直前、演技開始直前の静寂と緊張感。広い銀盤の上で一人きりになり、静止して音楽を待つ選手の姿から、強い覚悟が伝わってきました。この『演技開始1秒前』に着目し、キャラクターごとの覚悟を伝える企画を検討しました」(嶋元氏)。
5人のキャラクターそれぞれ異なるコピーを考えるにあたり、現地で試合を観戦したことが大きなヒントとなったと博報堂のコピーライター、高橋かのん氏は言う。
「フィギュアスケートは、奇跡を見守るスポーツ。氷の上に“絶対”はなく、観客にできるのは祈ることだけだと、実際に試合を観戦して感じました。『メダリスト』では、そんな奇跡に身を委ねるのではなく、自分の手で結果を手繰り寄せていくキャラクターたちが描かれています。全員が命を賭けて優勝を目指していても、演技開始1秒前に自分を奮い立たせる言葉は、きっとそれぞれ違う。そして、読んだ人が勇気づけられるキャラや言葉も違うはず。そう考え、5人のキャラクターを一人ずつ、コピーとデザインを分けて制作しました」(高橋氏)。
スタッフリスト
企画制作
博報堂、スパイス
CD+企画
嶋元司
C
高橋かのん
| AD | 奥野凜 |
| D | 赤坂夏生、柳澤彩乃、幸野りえ、松下真由 |
| AE | 近藤陽子、上迫凜香、伊藤達哉 |
| 掲載 | 朝日(1/22) |





