事業集約による効率化と商品開発を加速
長年親しまれてきた「ロッテリア」と、いよいよお別れの時が近づいてきた。ゼンショーホールディングスはこのたび、ハンバーガーチェーン「ロッテリア」の国内店舗を3月をめどに閉店し、「ゼッテリア」に順次転換することを発表した。今回の発表により、1972年に日本橋高島屋(東京・中央)で1号店を開いたロッテリアの歴史に区切りがつく。「X」(旧Twitter)では、慣れ親しんだ店名を名残惜しむ声もみられ、「ロッテリアにお別れを言いに行ってきた」という投稿も。こうした旧来のファンに対する取り組みや企画の有無について、同社広報は「今後検討したい」としている。
ゼッテリア 原宿竹下通りイースト店(東京・渋谷)
牛丼店「すき家」や回転寿司「はま寿司」などを運営するゼンショーは2023年にロッテリアを買収。2023年9月には都内に「ゼッテリア」1号店を開業し、ロッテリア店舗の転換を順次進めてきた。
転換の狙いは、グループとしての経営効率を高めることにある。ロッテリアの店舗は、仕入れや製造、物流管理においてゼンショーグループとは異なる仕組みを使っていた。ゼッテリアへの転換後は、共同輸送や共同仕入れが可能な体制に切り替えることで、原材料の仕入れや店舗運営の効率を高める。
店舗数は2025年12月末時点で、ゼッテリアが172店、ロッテリアが106店だ。合計すると278店となり、「マクドナルド」(同時点で3025店)「モスバーガー」(同1309店)、「バーガーキング」(337店)に次ぐ規模となる。全店舗をゼッテリアへ転換する時期の見通しについては、非公開としている。
買収後は、ゼンショーグループの調達力や商品開発力を生かし、高品質でオリジナリティのある商品の開発を進めてきた。広報担当の山本哲也氏は取材に対し、「事業集約をすることで、その流れをより加速させる」と話している。
旧来のファンへの対応について、山本氏は「現時点ではない」としつつ、「今後検討していく」と述べた。その上で、「新ブランド『ゼッテリア』でも、看板商品の『絶品バーガー』をはじめ、高品質でオリジナリティあふれる商品を用意する」としている。

