日本映画興行が歴代最高の2744億円に到達─鬼滅の刃・国宝が市場牽引

日本映画製作者連盟(映連)は1月28日、2025年の映画興行収入が前年比132.6%の2744億円と歴代最高を記録したと発表した。入場人員も前年比130.7%の1億8875万人となり、2019年に次ぐ歴代2位の動員数を達成した。

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日本の映画産業の興行収入の推移(映連のデータをもとにAdverTimes.編集部が作成)

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日本の映画産業の観客動員数の推移(映連のデータをもとにAdverTimes.編集部が作成)

「2億人の動員が見えてきた」と会長

「2000年以降で歴代1位の最高記録となりました。これまでの記録はコロナ禍前の2019年の2611億円でしたが、それを超えて飛躍的に業績を拡大させた大豊作の1年となりました」と映連の島谷能成会長は述べた。

入場人員は1億8875万人で、前年から4431万人増加。島谷会長は「2億人の動員が見えてきた」と手応えを示した。2019年のコロナ禍前の記録(1億9491万人)に迫る数字となっている。

特筆すべきは邦画と洋画の比率で、邦画が75.6%(2075億円)、洋画が24.4%(668億円)と、ここ数年の傾向を継続している。平均入場料金は1454円で、前年より21円上昇した。

鬼滅の刃と国宝がけん引、400億円と200億円の大ヒット

2025年最大のヒット作は「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」(東宝/アニプレックス)で、391.4億円の興行収入を記録。さらに全世界での興行収入が1063億円を突破し、日本映画として初めて世界での興行収入1000億円の壁を超えた。

2位は「国宝」で195.5億円。文芸性の高い作品ながらあらゆる世代を魅了し、邦画実写作品として歴代最高の興行収入を記録した。同作はアメリカのアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞にもノミネートされ、2月から米国での興行もスタートする予定。

興行収入100億円を超えた作品は4本で、「鬼滅の刃」「国宝」に加え、「名探偵コナン 隻眼の残像」(147.4億円)、「劇場版『チェンソーマン レゼ篇』」(104.3億円)。この4作品のうち3作品がアニメーション作品だった。

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2025年の邦画興行収入ランキングトップ10位

記者会見には会員である松竹・東宝・東映・KADOKAWAの4社の社長が出席。映画配給で国内最大手の東宝の松岡宏泰社長は「2025年、東宝は29本の作品を配給し、そのうち22本が10億円の興行収入を超えました。昨年1年間の興行収入は東宝単体で1438億円。これまでの記録だった一昨年の913億円を上回る新記録となりました」と報告した。

左から順に、日本映画製作者連盟 監事(松竹)髙𣘺敏弘氏、監事(東宝)松岡氏、代表理事 島谷氏、理事(東映)吉村文雄氏、理事 (KADOKAWA)夏野剛氏

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