「おもてなし」を実現する 社会を動かすデザインチーム ―パナソニック コネクト決済端末「JT-VS1S/JT-VM1S」

今回、グッドデザイン賞を受賞した決済端末はサービスデザイン、プロダクトデザイン、UI/UXの専門性を掛け合わせ開発された。多様な買い物体験に対応する「おもてなし」の接客・決済を実現している。

(左から)パナソニック コネクト デザイン&マーケティング本部デザイン統括部 第2エクスペリエンスデザイン部 MSデザイン課マネージャー 中沢利則さん、第1エクスペリエンスデザイン部GSOL デザイン課 松尾朱織さん、第2エクスペリエンスデザイン部MSデザイン課 堺千里さん、同 渡邊誠一さん。

BtoBデザインならではの面白さ

開発したのは、異なる専門性をもつ社内のデザインチームのメンバーだ。未来の買い物体験からサービスデザインを考えた松尾朱織さん、プロダクトデザインを手がけた渡邊誠一さん、操作画面のUI/UXを担当した堺千里さんを中心に、パートナー企業と連携し上流から関わってきた。「社会全体や生活インフラといったスケールの大きなデザインに関われるのはBtoBの商材ならでは」と渡邊さん。同社のパーパス「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」を体現した取り組みでもあるとチーム一同実感している。マネージャーの中沢利則さんは、受賞の背景をこう語る。「当社のデザイン部門は互いにナレッジをシェアするなど、刺激し合いながら成長できる環境。デザインの力で社会を動かすやりがいと、高め合える仲間がいるのが強みです」。

(左から)プリンタレスで軽量の多機能モバイル型端末「JT-VM1S」、多機能な据え置き型端末「JT-VS1S」。

(上から)テーブル決済、セルフレジ。

審査員講評:

多様化する決済シーンに対し、「おもてなし」という日本的視点を軸にマルチデバイスで応えた点は特筆すべき成果である。

据え置き型とモバイル型を同時に開発し、形態を超えて統一されたUIと操作方法を実現。コンパクトな筐体に必要な機能を過不足なく集約し、省スペース性・視認性・携帯性を現場検証に基づき最適化することで、接客品質と業務効率の向上に貢献している。進化する実店舗体験をスマートに支える、完成度の高いデザインである。

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田渕智也(たぶち・ともや)

デザイナー/
オフィスフォークリエイション 代表

1974年生まれ。桑沢デザイン研究所を卒業後、家具メーカーにて企画・デザイン・開発を担当。2010年にオフィスフォークリエイションを設立し、家具や日用品などのプロダクトデザインを軸に、グラフィックやアートディレクションまで包括的なクリエイションを行っている。Architizer A + Awards、Archiproduct Design Awerdsなど受賞多数。愛知県立芸術大学、武蔵野美術大学非常勤講師。

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