森永乳業、忘れたくないエピソードを募集して広告に 東京駅と祇園四条駅に掲出

「あなたの忘れたくないことはなんですか?」

森永乳業と、ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営するクラダシが共同で、「認知症の日」にちなんで人々の大切な記憶にまつわるエピソードを募集した。集まったエピソードは特設ページで紹介されているほか、2025年12月の1週間、ゆかりの場所であるJR東京駅と京阪祇園四条駅(京都市)にそれぞれ掲出された。
 


乳業メーカーが、なぜ「記憶」をテーマにした施策を展開したのか。今回の企画を担当した森永乳業 EC営業部 ECビジネス開発グループの王宗響氏に、その背景を聞いた。

脳の機能の一部である「記憶」に着目

森永乳業は、乳業メーカーとして50年以上にわたって腸内細菌(腸内フローラ)やビフィズス菌の研究に取り組んできた。近年、脳と腸が密接に関わる関係は「脳腸相関」と呼ばれ、注目を集める。同社でも腸と脳の関係に注目し、研究を深めていた。

今回の企画について王氏は、「脳の機能の一部である『記憶』に着目し、生活者におなかと同様忘れたくない記憶も大切にしてほしいという思いから実施しました」と出発点を振り返った。長年の研究資産を起点としながらも、生活者一人ひとりの感情に寄り添う。その思いが、今回の施策へとつながっていった。

集まったエピソードを広告掲出する二段構え

今回の企画は、フードロス削減を目指すマーケット「Kuradashi」と共同で実施。世界から記憶が一つでも失われないことを願い、忘れたくない記憶を大切にしてほしいという考えから、「#忘れたくないこと」のエピソードを募集するに至った。企画の骨子について、王氏は広告会社との打ち合わせを重ねる中で固まっていったと明かす。

「生活者に自分ごと化してもらうためには、自ら考え、参加してもらうのがよいのではないか。その考えから、自身の忘れたくないエピソードを投稿してもらい、集まったエピソードの一部をOOH広告として掲出するという、いわば二段構えの内容で進めることになったのです」(王氏)

「あなたの忘れたくないことはなんですか?」特設サイト。モデルの前田エマ氏によるエッセイやマンガ家うえはらけいた氏による漫画などを紹介

次のページ
1 2
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ